
今回のブログは久しぶりにエアコン系電装トラブルの修理作業をご紹介させて頂きます(^^)。業者様よりご連絡を頂きエアコンを作動させると異音がするので一度点検見積もりをして欲しいとご連絡を頂きお車をお預かりし点検させて頂きました。


当社で確認をしました所エアコンの異音がする前にエアコンをONにしブロアスイッチ(風量調節用スイッチ)を回しても風が出て来ません・・・。ブロアスイッチがONにはなっているのでコンデンサーファンは回っています。と言う事は回路的に信号は出ているが風が出ないとなるとブロアモーター不良が考えられますのでブロアモーターの位置を確認しました所、右側画像の運転席足元下側よりセンターユニットの赤〇印位置にブロアモーターが取り付けされていましたので、モーター部を軽く拳で叩きますと「ブ~ン」と回転する音と共に風が出て来ました(^^)。しかし結構な異音が出ています(^^;。恐らくお客様の言われている異音はこの音の事で間違い無さそうです。画像には有りませんがエアコンゲージ・マニホールドを接続し圧力チェックを行い問題ありませんでしたので最終ブロアスイッチ(風量調節用スイッチ)を1~3まで回し、各位置で風が出ている事を確認します。問題は有りませんでしたのでブロアモーター不良と言う事でお見積りをし業者様にご連絡しました所「OK!!」の返事を頂きましたので作業にかかって行きます。




運転席側足元奥側のセンター位置上方ですので少し作業がし難いですが画像の様に交換するブロアモーター自体は良く見えていますのでケガ等されない様注意しながら行って下さい。まず始めにモーター部に接続しています電源カプラーを外し。次にモーターを固定していますビス3ヶ所を取り外します。ビス形状はトルクス形状&マイナス形状になっていますのでどちらか作業の行い易い工具を使用します。私はトルクスT10を使用して取り外しを行いました。3ヶ所外しましたら上方左上にストッパーが有りますのでブロアモーター本体を右方向へ少し回して手前に引き出し外します。外しますと右上画像の状態になります
モーターが接触不良を起こした原因を見てみましょう(^^)。モーター部ケースを外して見ますとケース側にブラシが取り付けされているのですが摩耗してブラシの残量が殆んど有りません・・・。アーマチュア側を見てみるとコンミュテーター部分のブラシが接触する所が片摩耗して溝が出来るほど削れているのが分かります。ブラシ残量が摩耗により少なくなり接触不良等を起こしながら頑張って廻っていたのだと思いますが流石に消耗品ですので交換するしか有りません(^^;。エンドフレーム内部のフィールドコイルの上側にブラシの削り粉がイッパイ飛散し溜まっていますのが画像より分かると思います。距離も走られていましたしモーターも良く頑張った事だと思います(^^)。そんなこんなで元通りに組み立てし新品部品が届くのを待ちます。


新品部品が入りましたので部品に違いが無いかをチェックする為並べて比較します。問題ありませんでしたので取り外し時の逆手順で組み付けを行って行きます。


エンジンを始動しブロアスイッチ(風量調整スイッチ)を切り返し風がシッカリと出ているかをチェックします。風が出ているか画像では分かり難いと思いますのでティッシュペーパーを使用して風が出ているか分かり易くしてみました(^^)。風量調整1~3の間どの位置でも問題無く作動しています。異音の方も全くしていません。エアコンの冷え状態も問題無く冷えていますので各作動チェック及び電気廻りチェックを行い作業は終了致しました(^^)!!。
久しぶりに電気系統修理の作業日誌にしてみましたが皆様のお車も今までと何か違う感じの音がするとか風の出が悪くなったとか・・・?気になる様な事は有りませんか?もし思い当たる事が有る様でしたら最寄りの車屋さんや電装店等へ点検のご依頼をしてみては如何でしょうか(^^)?。
by まっちょ
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