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神戸のカーエレクトロニクスプロショップ『カーテックつかさ』作業日誌ブログへようこそ!カーナビ・カーAV・カーセキュリティ等の取付施行例や、電気系統・エアコン等のトラブル対応例などをご紹介します。
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トヨタ ウィンダム
ウィンダム 
今回の作業は、業者様からのご依頼でトヨタ ウィンダムのドアが外から開ける事が出来ないのと、ドアロックが勝手に施錠されてしまったり施錠・開錠と「ガシャガシャ」と音が鳴る時が有るのと、たまにパワーウィンドウ作動時に異音がするので点検・修理をして欲しいとのご依頼を頂き、早速お車をお預かりし点検&修理を行わさせて頂きました。
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不具合現象が起こるのは運転席側のドアと言う事でしたので運転席側のドア内張りを取り外し点検をしていきます。上段左画像内に記載しています固定ビス類とパワーウィンドウ及びドアロック&アンロックのメインスイッチASSYを取り外して行きます。最初に黄色〇印部のビスカバーを外しビスを外します。
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次にドア開閉用レバー部のビスカバーを画像の様に捲り内部に有ります固定ビスを外します。外しましたらドアロックノブ及び開閉用レバーの軸部辺りに、画像には有りませんが、オーナメントリムーバー等を使用し上下とも外側方向へ若干広げながらパネルを浮かせて行きます。まずは上側を外し、次に下側と言う様な感じで上下浮かせ下段左画像の様な状態にします。この状態になりましたら開閉用レバーを全開状態にしてパネルを後方へ軽く引っ張りますと簡単にパネルを外す事が出来ます。
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次にパワーウィンドウスイッチとドアロック&アンロックスイッチの付いているメインスイッチASSYを取り外して行きます。メインスイッチASSYを取り外す時の注意点が有ります。この車両ではスイッチASSYの前方側より浮かせて行き、ある程度浮きましたら車両前方側へ斜め上方に引き抜く様な感じで取り外して行かなければ破損の原因になってしまいます。と言いますのは取り外した画像を観て頂けばお分かりになるかと思いますが車両に対し前側のロックピンは金属製のはめ込み式ピンになっているのに対し、後方側はプラスチック製のスライドでの固定ピンになっています。間違って後方側より持ち上げてしまいますとスライドプラスチックピンが破損し、組み付け時にスイッチASSYの後方が「パカパカ」と浮いて固定が出来なくなってしまいますので注意して取り外して下さい。
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次にドア部に付いてますスピーカー(ツィーター)部のカバーを取り外します。上段右側画像の様に上側より浮かせて行きカバー全体を上方へ持ち上げる様に引っ張り取り外します。外れましたらドア内張りの取り外しが出来る状態になりましたので内張りの下側より固定ピンを浮かせえ行き全体的に浮きましたら、内張りを上方へ引き上げフリーにしドアランプのカプラーを抜き取り完全に取り外します。
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内張りが外れましたので次は防水用ビニールカバーを必要な分のみ捲り、上段右側画像に有ります黒色の鉄板カバー固定用ビス5本を外して取り外します。外しましたら、一度メインスイッチASSYのカプラーを接続しエンジンを始動してパワーウィンドウを上げてドア内のロッド関係の状態を点検して行きます。2段目右側画像は先程鉄板を外しました穴よりドア内を見ている画像ですが、赤〇印で囲みました位置がアウターハンドル(ドア外側の開閉時に引くレバー)の作動を伝えるロッドが接続されているはずの穴になります。この穴には何も接続されていませんでしたので、これでは外からノブを引っ張ってもドアは開ける事が出来ません・・・(^^;。更に内部を覗きこんで行きますと下段左画像のロック機構部のノブ開閉用プラスチック部分よりロッドが外れていました。念の為はめ込んでみましたがプラスチック部分が破損している為すぐに外れてしまいます。この外れていましたロッドの先端部には下段右側画像のロッドを固定する為のクリップの様な物が有るのですが一部が破損しロッドを固定しきれなくなっていました。
ロック機構部のロッドスライド差し込み部もプラスチック破損の為使用が不可ですので部品交換になります。
次にパワーウィンドウの異音点検ですが、レギュレーターのワイヤー等も正常ですし、アウターハンドルより外れていたロッドがパワーウィンドウの上昇・下降時にロッドが干渉し(この干渉が原因でロック機構側のプラスチック部分が破損した可能性が有ります)音が出ていたようなので問題無さそうです。
次にドアロック・アンロックの「ガシャガシャ」音について調べて行きます。アクチュエーターか配線かと言う事になって来ますが、アクチュエーターのカプラー部を揺すると激しく「ガシャガシャ」と音が鳴ります・・・かなり怪しいですが、まだ決めつけず配線のチェックも行って行きます。各信号及び断線やショートと言ったヶ所も有りませんでしたので、ほぼ間違いなくアクチュエーター不良と言う事になります(^^)。
業者様に症状とお見積りのご連絡を入れ「OK!!」の返事を頂きましたので部品を手配し交換する部品の取り外し作業を進めておきます。
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上段左画像はドア内に取り付けされていますロック機構部とアクチュエーターの画像になります。この2点も交換しますので外して行きます。まずは上段中央画像の固定用トルクスボルト3本を緩めていきボルトを外します。次に右側画像の固定用ボルト10mmを1本緩めて取り外します。アクチュエーターに接続されているカプラーを抜き、ロック側の作動用ラインが有りますので引き廻しされている固定ヶ所を外して行き2段目画像のカプラー接続部を外して右側画像の様に取り外して行きます。取り外しますと下段画像の様な状態で取り外す事が出来ます。
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取り寄せ致しました部品が入荷しましたので新品部品と取り外した部品と並べて比較して行きます。部品に違いは有りませんでしたので、アクチュエーターの固定を行って行きます。この固定用ビスは再使用みたいですので取り外した側より固定用ビスを外して新品側のアクチュエーターを固定して行きます。アクチュエーター側の作動用レバーをロック側レバーにシッカリと接続されている事を確認し車両側へ取り外し時の逆手順で組み付けを行って行きます。固定が出来ましたら各ロッドを各レバー等へ接続をして行き作動テストを行います。最後の画像は一番最初にアウターハンドルの作動用ロッドの固定ピンの説明をしていましたクリップの新品との比較画像になります。破損していました箇所はこれだけの事なのですが破損してしまいますと作動が行えなくなってしまいます。一通り組み付けが完了致しましたらドアを閉めキーレスリモコンでの施錠・開錠テスト&キーでの施錠・開錠テストを行い、開錠時にドア外側のアウターハンドル部でのドア開閉が行えるかのテストを行い問題無く開閉出来る様になりました(^^)。パワーウィンドウの異音も無く、ドアロック&アンロックの「ガシャガシャ」異音も無く、全てが正常に戻りましたので、内張り関係を元通り組み付けし、各電気廻り&キズチェックを行い作業は無事終了致しました(^^)!!。
いよいよ夏本番がやって来ましたね(^^)!!しかし、暑い・・・かなり暑いですが皆様は何か対策はされていますか?岐阜県多治見市では39,4度を記録したとか・・・猛暑が続く様ですが熱中症等には十分注意しましょうね(^^;。水分補給は大事ですので忘れずシッカリと水分補給して下さいね(^^)。  
by まっちょ
  
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