
本日の作業は業者様よりマツダ プレマシーのエアコンの風が全く出ないので見て欲しいとのご連絡が有り、早速お車をお預かりし点検させて頂きました。

エンジンを始動しエアコンスイッチをONにしました所確かに風量の表示ではMAX状態になっていますが全く風が出ていませんでした。風量を弱めていっても全く風は出て来ません。



まずは室内のヒューズから調べて行きます。運転席ハンドル下アンダーパネル部にヒューズBOX部のカバーが有りますので開きヒューズが見える状態にします。この状態になりましたらヒューズの指定位置に何用のヒューズか明記されていますのでエアコン関連のヒューズを探し、検電器テスター等でヒューズ切れしていないかを調べて行きます。電源部の1次側及び2次側の信号が正常に来ているようであれば問題無し、1次側は来ているが2次側は信号が来ていない状態ならヒューズが溶断していてヒューズが切れている状態となります。今回はエアコン関連以外のヒューズも一緒に調べて他のヒューズ切れが無いかも調べておきます。室内側のヒューズは異常が有りませんでしたのでフタを閉め次はエンジンルーム側へ移動します。





ボンネットを開き助手席側に有りますヒューズBOXのフタを開け点検して行きます。ヒューズをそれぞれ検電器テスター等を使用して室内側同様手順で確認をして行きます。このヒューズBOXのフタの裏側にヒューズ名称及び容量が明記されていますのでこの中のヒーター40Aをメインに調べます。この中では異常が有りませんでしたので室内側の配線系統を調べて行きます。




助手席側グローブBOX裏側にエアコンユニット及びブロアモーターが有りますのでグローブBOXを取り外します。画像の様にBOXを開き矢印部付近を矢印方向へ若干撓ませ下段画像の様に開き取り外します。




エアコンユニットのサイド部にヒーターレジスター(正式名称は違います)が有りますのでエンジンを始動しエアコンを作動させます。レジスター側の3Pコネクター部には1本しか電気がきていませんでした。紫/白線に信号はきていましたが風量調節により電圧変動するラインでしたのでレジスター側制御用のコントロールラインは正常ですがメインとなる信号がきていない状態でした。次にブロアモーター側の2Pコネクター部も調べてみましたが何も信号はきていない状態でした。
ヒーターのメイン電源ヒューズは異常なしで各部に信号がきていないとなりますとブロアモーターリレー不良を疑うしか有りませんのでリレーを探します。





確かこの辺でリレーを見た覚えが有りましたので記憶を信じてグローブBOX左側ダッシュボードサイド部のカバーを画像の様に取り外して行きます。






有りました~(^^)。メンバー部にリレーが固定されていますのでメンバーより外して配線側へ検電器テスターを使用して調べて行きます。まず最初に40Aのヒューズよりきている予定のメイン電源線(青/白線)の確認をし問題無し、次にイグニッションONで信号が来ますリレーのコイル側(ピンク線)の確認をし問題無し、コイル側のアース線の導通チェックも問題無し、スイッチ側の信号を送る配線側は・・・きていません!!ここが異常です。リレーが働く条件は揃っているのに信号が出ないと言う事はリレーが悪くなっている可能性がかなり高いですのでリレーを外して点検します。コイル側にプラスとマイナスを繋ぎスイッチ側の端子にサーキットテスターを使用して導通チェックを行います。今回のリレーは「カチカチ」とスイッチが働く音はしますが内部での接点不良なのか導通が無い状態でしたのでリレーの不良と言う判断になりました(^^)。


業者様にご連絡を入れ部品を手配しリレーを付け替えして作動チェックを行いますと問題無く風が出るようになりましたので取り外していたもの全てを組み付けし、キズ&電気廻りチェックを行い作業は無事終了致しました(^^)!!。
本日は久しぶりにエアコンのブログにさせて頂きました(^^)。最近晴れた日はボチボチエアコンを作動させていないと暑く感じる日が有りますので、皆様も夏場を迎えるまでに一度エアコンのチェックをされてみては如何でしょうか(^^)!!。
by まっちょ
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