今回の作業は、業者様よりダイハツ ハイゼットのオルタネーターの充電量を点検して欲しいとのご連絡が有り、お車をお預かりし点検をさせて頂きました。
お預かりした時に運転席メーターパネル内のインジケーターでバッテリー警告灯(チャージランプ)がエンジンを始動後も点灯しているのを確認しました。通常はイグニッションON時にバッテリー警告灯(チャージランプ)に電流が流れて点灯し、エンジンが始動するとオルタネーターが発電を開始しオルタネーター内レギュレータのL端子とB端子が同電位になる為チャージランプがOFFしランプが消灯する仕組みになっています(長くなりそうですので簡単にまとめさせて頂きました・・・)。
バッテリーテスターを使用しチャージ電圧を測定してみました所12Vしか出ていませんでした。チャージしていない状態です。主な原因はICレギュレーター不良やブラシの摩耗によるものやローターのショートやレアショートなどがあります。
今回は業者様よりお仕事で使用されているお車なので先の事も考えリビルト品で交換をして欲しいとのご連絡が有りましたのでメーカーリビルト品を当社でご用意させて頂き交換作業を行いました。
注文していました部品が届くまでにオルタネーターの取り外しを行います。まず最初に運転席&助手席の座面シートを起こします。それぞれ座面部前側にシートを固定しているロックレバーが有りますので解除し、背もたれを一旦前に寝かせてから座面部を上方へ持ち上げ中央画像の状態にします。この状態になりましたら右側画像の様にエンジン前面部が見えます、黄色〇印部がオルタネーターになります。
取り外しが行える状態になりましたので、まず最初にバッテリーのマイナスターミナルを取り外します。バッテリーマイナスターミナルを外したらオルタネーターのB端子部10mmのナットを緩めて取り外します。次にオルタネーターのアジャスターボルト12ミリを緩め、次にオルタネーター下側14mmボルトを緩めます。この状態でベルトが緩みましたのでプーリー部より外しておきます。先程緩めました各ボルトを抜き取りオルタネーターを少しずらします、ずれましたらリヤエンドカバー側のレギュレーターに接続している2Pカプラーを抜き取ります。この状態でオルタネーターを外す事が出来ますのでステー部をかわす為右側へ約90度程回転させ車両前方部より取り外しを行います。
取り寄せ致しましたオルタネーターリビルト品が間違いが無いかを確認します。問題有りませんでしたので取り外し時の逆の手順で組み付けをシッカリと行って行きます。ベルトの張りを確認し問題有りませんでしたのでバッテリーを接続しチャージ点検を行って行きます。
車両側バッテリーのプラスターミナルへバッテリーテスターのプラス端子を接続し、マイナス側バッテリーターミナルとマイナス側車両ハーネス側へとそれぞれ接続を行いエンジンを始動させ診断を行います。エンジンを始動し無負荷の状態でチャージ電圧を確認しました所、約14,3V付近(右側画像)を示しています。基準値は13,5V~14,5Vになりますので正常基準値内ですので問題有りません(^^)。次は充電電流の測定(上段中央画像)を行い無負荷時とテスター上による高負荷時(下段左画像)の充電電流を測定し問題無く電流が出ている事を確認致しました(^^)。最後にメーター内インジケーターバッテリー警告灯(チャージランプ)が消灯している事を確認し、車両側ラジオのチューニング&時計を調整し各電気廻りチェックを行い作業は終了致しました(^^)!!。
久しぶりに電気系統修理のブログにしてみましたが説明をしようと思う所が簡単に分かり易く説明が出来ずスイマセン・・・(^^;。これからも頑張ります(^^)。
by まっちょ