今回の作業は業者様よりアウディA4にお客様お持ち込みのHIDシステムを取り付けして欲しいとご連絡が有り、お車をお預かりし作業をさせて頂きました。外車等の作業でHIDシステム等に変更した場合、不点灯や点滅・球切れ警告点灯など車両制御システムの関係で正常作動しない場合が有りますが(キャンセラーやダミーロード等を使用すれば問題無いと思いますが)実際取り付けして点灯させてみないと可否判断が出来ない事をご説明させて頂き、 「その時はその時で!!」と言う事で返事を頂きましたので作業を進めて行きます(^^)。
今回取り付け致しましたHIDシステムは最近良く名前を聞きますスフィアライト製HIDシステム H7タイプ 6000Kになります。
では早速取り付け作業にかかって行きます。ヘッドライトを一旦取り外しする為車両の取り付け状況を確認し、フロントバンパーを外さなくてもヘッドライト本体が取り外しする事が確認出来ましたので、ヘッドライト本体を外して行きます。画像は運転席側の作業画像になりますが、助手席側もほぼ同様の手順で取り外しを行って行きます。ヘッドライトの固定はボルト4本での固定になっていますので、ヘッドライト裏側の固定用ボルトを取り外しする為に車両側エアダクトを外して行きます。取り外しますエアダクトは2分割になっていますので、上段右側画像に有ります固定用ビス2本を外し、2分割されていますダクトの接合部をずらして下段左側画像のダクトを取り外します。次に下段右側画像のダクトを上方へ引き上げ外します。
ダクトが外れましたらヘッドライトの固定ボルトを外して行きます。上段左側画像ヘッドライトの上側固定ボルト2本を外し、上段右側画像及び中段左側のヘッドライト固定ボルトを外します。固定ボルトが外れましたらヘッドライトに接続されています集中電源カプラー1個を外します。カプラーを外す際作業がし難いのでヘッドライトを少し手前に出し作業スペースを確保してから作業を行いました。このカプラーのロック解除は非常に硬く解除位置にマイナスドライバー等で押しながら引き抜きました。次にヘッドライト側面部に車両ハーネスを固定しているプラスチックピンが固定されていますので、ピン抜き工具等を使用し取り外して行きます(左側ヘッドライトも同様手順で外して行きます)。
HIDシステムのバラスト本体を設置するのですが、運転席側はヘッドライト裏側に丁度良いスペースが有りますので左画像の位置へバラストを設置致します。バラストを設置する際ヘッドライトを装着した時にバラストとヘッドライト裏側のクリアランスを確認し干渉しない位置にバラスト本体を固定します。今回は右画像の位置へ設置致しました。
助手席側は運転席側と同様の位置に設置する事が出来なかった為ヘッドライトを取り外しましたらヘッドライト下側を固定しているブラケットが有ります(上段左画像)のでブラケットを一旦取り外します。ブラケットは2ヶ所のボルトで固定されていますのでボルトを外し、ブラケットを取り外します。ブラケットを取り外しましたら下段右側画像の位置へバラスト本体を設置しブラケットを元に戻します。
バラスト本体の固定が終了致しましたので、ヘッドライト側へHIDバルブの組み込みを行って行きます。画像の様にヘッドライトのバルブ部分は見えなくなっており、各カバーで覆われています。画像に有りますカバーのロックピンを解除しカバーの取り外しを行います。
カバーを外しましたら上段画像の様にバルブに挿入されています電源カプラーが有りますので引き抜き取り外します。カプラーを抜き取りましたら、バルブを固定していますロックスプリングを2段目画像の様に押しながら横にスライドさせ引っかけ部より解除し、バルブを廻りに当てたり指で触らない様注意しながら取り外します。
バルブを外しましたら、新しく取り付け致しますHIDバルブを装着します。HIDバルブも同様当てたり触らない様注意しながら慎重に装着して行き、ロックスプリングでシッカリと固定します。固定されましたらバルブ台座がシッカリと固定されているか確認を行います。次に、元々のバルブに接続して有りましたカプラー内よりヘッドライト信号の取り出しを行います。下段画像の様にHIDバルブ側に有ります信号入力線を純正カプラー部へ接続して行きます。この時プラス信号及びアース信号の確認をテスター等を使用し必ず確認を行い誤接続の無い様注意して下さい。接続しましたら接続部を絶縁処理と保護の為絶縁テープを使用し保護します。次にヘッドライト内の純正電源ハーネス部にコルゲートチューブを巻き念の為保護しておきます。もう片側のヘッドライトも同様の手順で作業を行います。
今回のヘッドライト裏側のバルブ位置はカバーで覆われていましたので、取り付け致しましたHIDバルブ側のハーネスを引き廻す位置が有りません・・・。ですので取り外していましたカバーに穴をあけてカプラー及びハーネスを引き廻します。画像の様にカバーには穴が有りませんので上段右側画像の様に穴をあけます。HIDバルブ側に付いていますグロメットを利用する為グロメットのサイズより少し小さめの穴をあけ下段左画像の様に各ケーブルを通します。通しましたら右側画像の様にヘッドライト側へ固定し、ケーブルの長さ調整を行い最終コーキング剤を使用して防水処理を施します。
今回ポジション球もLEDに交換して欲しいとの事でしたので、ポジション球を外し交換します。このLEDは極性向きが有りますので一旦LED球を接続し点灯確認を行います。もし点灯しなかった場合は球の差し込み向きを逆にし再度点灯確認を行います。問題無く点灯する事を確認しましたら、ヘッドライト側へ装着し、ヘッドライト本体を組み付けして行きます。
各組み付けが終了致しましたのでキズチェックを行い、エンジンを始動し作動確認を行います。ノーマルバルブとHIDの比較画像を撮りましたので載せておきます。上側がノーマルバルブ、中段がHIDシステム、下段がLEDポジション球になります。廻りが明るいので少し分かり難いかと想いますが直接見ると全然違います(^^)。やっぱりHIDは良いですね~(^^)!!。
by まっちょ