今回は業者様から画像の「S500へナビとバックカメラを取り付けして欲しい」とご依頼を頂きご相談の結果右画像の部品類を当社でご用意させて頂き取り付け作業を行いました。バックカメラ等の取り付け作業は社長が行っておりましたので後日アップされます社長のブログをご覧下さい。右画像内に記載していますCANバスアダプターと言うのは車両配線の信号がパルス信号(デジタル信号)で各部品類を作動させていますので電圧(12V)に変換させて外品オーディオなどに必要な電圧を確保させる為の装置です。更にこのCANバスアダプターから車速信号などの取り出し配線が出ていますので1ヶ所で全ての信号線が取り出せるメリットが有ります。
それでは作業に取り掛かって行きたいと思います。まずはワンセグTV&GPSアンテナ取り付け準備の為助手席側Aピラーカバーの取り外しを行って行きます。ウェザーストリップを引っ張って外しAピラーカバー上部室内側に引っ張ります。Aピラーカバーは右上&左下画像のようにプラスチックのツメがAピラー側のツメと溝部に入って留まっています。画像でお分かりになるかと思いますが黄〇印部のツメが左右に出ており無理に引っ張りますと割れてしまう恐れがありますので上下のツメが外れましたら上方向に引き上げる感じで取り外すようにして下さい。
次にグローブBOXの取り外しを行って行きます。まずグローブBOXを開け右上画像の取り付けビスを外します。次に2段目左画像のグローブ取り付けビス用目隠しグロメットをベビードライバー等を使用して外します。目隠し用グロメットが外れましたら取り付けビスを外しグローブBOX本体を手前に引き出します。グローブBOX本体が出て来ましたら左下画像のBOX内照明電源コネクターとオープナーワイヤーを外します。
次はキッキングカバー&プレートの取り外しを行います。まずキッキングプレートの取り外しを行うのですが今回の車両はいつものように引っ張り上げて外すには硬過ぎでしたのでピン抜きツールを使用して取り外しを行いました。ピン抜きツールをキッキングプレートとボディーの隙間へ差し込みプレートの変形に注意しながら浮かせプレートが浮きましたら引っ張り上げる感じで取り外します。プレートの固定は右上画像のツメが右下画像の金属製ピン入って留まっています。
キッキングプレートが外れましたらカバーを外します。カバー側面部にカバー取り付けビス用目隠しグロメットが取り付けされていますのでグロメットを外し取り付けビスを外します。取り付けビスが外れましたらフロアカーペットを捲りカバー本体を室内側へ引っ張って手前に引き出します。この時カバーにスピーカーが取り付けされていますので引っ張り過ぎに注意しスピーカー電源コネクターを外してカバーを車外へ出します。
助手席側のカバー類が外れましたらワンセグTV&GPSアンテナの設置作業を行います。今回のベンツは左上画像の位置しか電波を通さないタイプのフロントガラスが取り付けされていますのでGPSアンテナもこの位置に設置します。GPSアンテナの設置方法はETCアンテナがダッシュボードに取り付けするタイプのアンテナでフロントガラスに取り付け位置を変更する際に使用しますブラケットを使って取り付けします(右上画像)。脱脂作業を行いましたフロントガラス面にワンセグTV&GPSアンテナを貼り付けし(2段目左画像)各アンテナ線を天張り内に通してAピラーに這わせダッシュボード内へ引き込みます。
次にオーディオ周りに取り付けされています木目調パネル・アッシュトレー(灰皿)・エアコンコントロールユニットの取り外しを行います。まずオーディオ上部に取り付けされています木目調パネルをオーナメントリムーバーツールを使用して取り外します。次にアッシュトレーを開けシフトレバーを手前に移動させます。アッシュトレー両側の取り付けビスを外しアッシュトレー本体を引き出し電源コネクターを外します。次にオーナメントリムーバーツールを使用してエアコンコントロールユニット本体を引き出し電源コネクターを外してユニット本体を取り外します。
オーディオ周りのパネル類が外れますと左上画像の位置にオーディオ取り付けビスが見えますので外しオーディオ本体を手前に引き出し各電源コネクター類を外して落下に注意しながら車外へ出します。オーディオ本体が外れましたら右下画像の電源コネクターから常時電源とアース線の取り出し作業を行っておきます(このコネクターの常時電源は12Vの電圧がかかっています)。
次はCANバスアダプター設置作業を行って行きます。まず取り付け説明書に記載されています車両データーに合わせてアダプター本体の設定を行います。次にCANバス接続コードをエアコンコントロールユニット電源コネクター配線へ接続します(右上画像)。CANバス接続コードの接続作業が終わりましたらCANバスアダプターを準備し下段中央画像位置へ設置して電源線とコードを接続します。これで右下画像の赤枠部のナビ電源線への接続が可能になります。
CANバスアダプターの接続作業が終わりましたらナビ電源線の準備を行い右画像のように接続作業を行います。右画像内青〇印部の各スピーカー線は社長が引き廻し作業を行いましたので社長のブログで詳しい説明が有ると思います(^^)。
その社長が引き廻してくれますバックカメラ用RCAコードやスピーカー線を引き廻す準備を行っておきます。後席側のキッキングプレートは社長が取り外してくれていましたので僕はBピラーカバー(ロア側)の取り外しを行います。Bピラーカバー側面部に取り付けされていますエアダクト取り付けビスを外しエアダクト本体をBピラーカバーから取り外します。次にBピラーカバー本体の金属製ピンを車両から外し室内側へ引っ張って外します。この金属製ピンはかなり硬いと思いますのでケガなどしないよう注意しながら取り外し作業を行うようにして下さい。Bピラーカバーが外れましたら各配線類をフロアカーペット下に通し車両配線やフレーム部に束ねてオーディオ取り付け位置へ引き廻します。
トランクルームからの配線引き廻し作業が終わりましたらiPod接続ケーブルの設置作業を行います。iPod接続ケーブルはグローブBOX内に設置しますのでグローブBOX左側面部のグロメットを外しコードを左下画像のように通しオーディオ取り付け位置へ出しグローブBOX本体をダッシュボードに組み付けます。
次にナビユニット本体の準備を行います。ナビユニット本体へオーディオブラケットを取り付けし右上画像のように準備します。ナビユニット本体の落下に注意しながら各配線類を抜けが無いようしっかり接続し車両へ組み付けします。ナビユニットが車両に組み付け出来ましたらオーディオフェイスパネルとエアコンコントロールユニット、アッシュトレー、木目調パネルを取り外しの逆の手順で取り付けします。以上でナビ取り付け作業は完了ですので各パネル&カバー類の取り付けを行い作動テストを行います。
エンジンを始動しナビユニットの電源が正常に入る事を確認して車両を工場の外へ出します。現在地、各信号取り出し状態、ワンセグTV受信状態、バックカメラの作動をチェックし全て問題が無い事が確認出来ましたら車両を工場内へ戻して最終キズ&電気廻りチェックを行って作業終了です。
さて本日も昨日に引き続き画像枚数の多いブログになっておりますがいつも書かせて頂いておりますようにお時間の有る時にゆっくりご覧頂けましたら幸いです(^^;。
数日更新出来なかった日が続いておりましたのは出張作業もそうなのですが先日のアウディやBMW今回のベンツ(欧州車ばかりですね・・・(^^;)の作業に没頭していました為です(言い訳のようですが・・・)(^^)。
by KIN