今回の作業は一般のお客様より日産 ウィングロードに現在パナソニック製品CNーHDS625TDが付いているのですが追加でバックカメラの取り付けをして欲しいとのご依頼が有り、お見積りさせて頂きた結果「OK!!」の返事を頂きましたので当社で部品を用意させて頂きました。
当社でご用意させて頂きましたのは、パナソニック製品バックカメラCYーRC51KDとRCA変換ケーブルCA-LNRC10Dの2点になります。バックカメラ本体の設置位置をお客様とご相談した結果、純正バックカメラの付く位置にカバーが付いていますのでこのカバーを外した中にカメラを入れての取り付けをして下さいと言う事になりましたので、左画像のガーニッシュ赤〇印部のカバーを外した中に設置する事になりました。
お車をお預かりし作業を進めて行きます(^^)。リヤハッチゲートを開き、ハッチゲート内の内張りパネルを外して行きます。
先に外しましたのはハッチゲート付け根側のカバーを両端側より順番に一ヶ所づつ浮かせて行きます。結構固定ピンが硬めですので取り外しされる時はケガなどされない様十分注意して作業を行って下さい(^^)。順番に浮いて来ましたらパネルの変形や割れに注意しながら外します。
次に大きい方のパネルのセンター部分に有ります、ライト&スイッチ部を画像の様にサイドより浮かせ外します。外しましたら上段右側画像の様に照明用の電源カプラーが有りますので外しておきます。外しましたらパネルのガラス側よりパネル部に指を掛けパネルを浮かせて行きます。ここも順番に浮かせて行くのですが結構硬いと思いますので注意しながら各固定ピンを浮かせて行きます。全体的に浮いて来ましたら、パネルの脱落に注意しながら取り外しを行います。固定用ピンが硬くて浮いてこない所はピン抜き用の工具を使用して外します。
各パネルを外しますとこの様な状態になります。ハッチゲート外側に取り付けされていますリヤガーニッシュカバーを外すにはこの状態にして、リヤガーニッシュのスイッチ類の電源カプラーやガーニッシュ固定用ナット等を外す必要が有りますので、内張りが外れましたらカプラーの確認と固定箇所が何ヶ所か?をシッカリと確認を行います。
ガーニッシュ側から出ていますケーブル関係は2ヶ所有り、画像の様に接続されていますので先に外しておきます。画像には有りませんが、ハッチゲートボディ側にはキズ等を防止する為養生しています。養生が済みましたらガーニッシュカバーを固定していますナットを全て取り外し、リヤガーニッシュをフリーの状態にしたらキズ等に十分注意しながらガーニッシュカバーを外します。
ハッチゲート部のリヤガーニッシュを取り外しすると上段画像の状態になります。この状態で黄色〇印の位置へバックカメラ本体を貼り付け設置します。今回の貼り付け位置は純正用バックカメラを取り付けする際に取り外しが出来るようになっているプラスチックカバー部になりますのでこの一部を加工してバックカメラケーブルをゲート裏側へ引き込みを行います。取り外しましたリヤガーニッシュカバーにも純正バックカメラを取り付けする際に取り外しするカバーが付いていますので(下段画像)外しておきます。今回はカメラ本体の顔を出す穴がカバーの取り外しだけでいけますので、ガーニッシュカバー本体側への加工作業は行いません。
バックカメラ本体を仮付けし、カメラケーブルをハッチゲート内へ引き込みし、引き込みましたケーブルを車室内まで引き込みして行きます。カメラケーブルを車両ハーネス部へ共締め固定しながらゲート内鉄板部の中を通し引き廻して行きます(上段画像の点線位置に引き込みしています)。リヤハッチゲートと車室内側へケーブルを通している純正グロメットを捲りこのグロメットを利用してカメラケーブルを車室内まで引き込んで行きます。グロメット内にケーブルを引き込みする時はグロメット内の車両ハーネスを傷付けない様注意して作業を行って行きます。グロメット内にケーブルが無事通りましたら、車両側天張り側カメラケーブルを引き廻して行きます。
画像が一部有りませんが(^^;・・・天張り側へ引き込みましたカメラケーブルを天張り内を通し、リヤクォーターパネル前面部まで引き廻し下側へ下して行きます。いつもですとこのまま天張り内を引き廻し車両Aピラー側まで引き廻して行くのですが、カメラコントロールユニットが付いていますのでカメラ側からのケーブルが届く範囲内で考えますと、リヤクォーターパネル内にカメラコントロールユニットを設置するしか設置位置が無い為クォーターパネル側へ引き廻して行きます。クォーターパネル内にバックカメラコントロールユニットを設置する為パネルの取り外しを行って行きます。上段左画像に有りますカバー2ヶ所を外し、中で固定していますボルトを外します。外しましたらパネルを順番に浮かせて行き、コントロールユニットの設置する場所を探し、少し分かり難いですが下段右側画像の位置へ設置し各ケーブルを接続します。このカメラコントロールユニットへバックカメラのケーブルを差し込み、コントロール側からは電源ケーブルとバック映像用RCAケーブルをナビゲーション側まで引き廻して行きます。電源ケーブルと映像用RCAケーブルを天張り側へ引き廻して行き車両前方部まで引き廻して行きます。
天張り部より引き廻して来ました各ケーブルをナビゲーション側まで引き廻す為、助手席側Aピラーカバーを外して行きます。いつもの様にウェザーストリップゴムをずらし、Aピラーカバーを浮かせて行き天張り部等へキズや汚れが付かない様注意しながら引き抜きます。
次に、助手席前グローブBOXを外して行きます。フタを開き上側固定用ビス2本を外し、次にBOX下側固定用ビス4本を外します。各固定用ビスが外れましたら、グローブBOX全体を手前に引き抜き取り外します。外しましたら、Aピラー側より各ケーブルを固定&引き廻しを行いグローブBOX部まで引き廻して行きます。
グローブBOX部まで引き廻してきました各ケーブルをナビゲーション側へ接続&電源取り出しを行う為、オーディオ廻りのクラスターパネルを外して行きます。パネルとダッシュボードパネルとの隙間に指をかけパネルを少しづつ浮かせて行き、全体が浮いて来ましたら手前に引き抜き外します。パネルを外しましたら、ナビゲーション本体を固定していますビス4本を外し、ナビゲーションを外します。
バックカメラコントロールユニットの電源はバック(リバース)信号とアースの2系統の信号取り出し作業になります。アース信号とバック(リバース)信号はナビゲーション側取り出し用信号線の中に有りましたので、各被覆を捲りハンダを使用して取り出しを行います。ハンダを使用して取り出しました場所は、ハンダ終了後必ず絶縁テープ等を使用し絶縁処理を施します。余りましたケーブルを束ね車両ハーネス部等へ固定処理を行います。次に、引き廻して来ました映像用RCAケーブルを当社でご用意させて頂きましたRCA変換ケーブルに接続し、抜けや接触不良を防ぐ為絶縁テープを使用し保護します。余ったケーブルを同じ様に処理し固定しておきます。ナビゲーションの裏側各接続ケーブルを差し込み接続して行きナビゲーション本体を固定します。
一旦バックカメラの作動を確認する為キーを入れバック画像を映します。正常に作動している事が確認出来ましたので、このままバックカメラ映像の位置調整を行います。映像の位置調整を行いながら取り外していましたリヤガーニッシュを何度か宛がいカメラの飛び出す位置の調整を行って行き、良い位置が決まりましたらバックカメラ本体をシッカリと貼り付け固定し、ガーニッシュを元通り組み付けして行きます。ガーニッシュを組み付けしましたら、カメラケーブルの引き込み位置の防水処理を行い、各取り外していました各パネル及び内張り関係を組み付けします。
最終エンジンを始動しバックカメラ映像の確認を行い、問題有りませんでしたので一旦車両を工場の外へ出しナビゲーションの各チェックを行います。AM/FM/DTVのチューニングを行い各作動も問題有りませんでしたので車両を工場内へ戻し、キズ&電気廻りチェックを行い作業は終了致しました(^^)!!。
by まっちょ