


今回は業者様から「フィアットのエアコンの効きが悪いので診て欲しい」と言う事でご入庫して頂きエアコンゲージを接続してみましたところ左下画像のようにゲージがほとんど動きませんでしたのでエアコンガスを充填しガス漏れ点検を行いました。



ガス漏れ点検の結果エキスパンションバルブ付近から反応が有りエキスパンションバルブ周りをよく見ますと左下画像のようにエアコンオイルでベトベトになっておりました。そこで業者様にご連絡を入れましたところ「部品は用意するので交換で」と言う事になり各部品をご用意して頂き作業開始です。


同時にレシーバードライヤーも交換します。取り付け位置は前の全体画像でも有りましたが右ヘッドライト下に取り付けされています。





まずエキスパンションバルブ部の低高パイプを外し六角レンチを使用してエキスパンションバルブ取り付けボルト2本を外します。取り付けボルトが外れましたらエキスパンションバルブ本体を引き抜きます。エキスパンションバルブ本体は下段中央画像でお分かりになるかと思いますがエアコンオイルでベトベトになっておりました(^^;。エキスパンションバルブ取り付け位置の清掃作業を行い各Oリングの交換を行います。



次にレシーバードライヤーを交換しますのでフロントバンパーを取り外します。フロントバンパーが外れますと左下画像のようにレシーバードライヤーが見えます。


次にレシーバードライヤーに取り付けされています低高圧パイプを外す為右ヘッドライト本体を外します。ヘッドライトが外れますと右画像のようにレシーバードライヤー上部が見えますので各パイプ&プレッシャースイッチ電源コネクターを外してレシーバードライヤー本体を外します。


取り外しました各パーツから新品パーツへ移設部品の移設作業を行い組み付け作業を行います。この時各パイプのOリングも全て交換します。



各パーツの組み付け作業が終わりましたら真空ポンプをエアコンゲージへ接続し真空引き作業を行いエアコンシステム内の水分除去&機密性確認作業を行います。エアコンシステム内の機密性に問題が無い事が確認出来ましたらエンジンを始動し規定量(550g)のエアコンガス(R134a)を充填し冷えの確認を行います。室内のエアコン吹き出し口の温度が5・6℃と言う事で冷えはOKです。エンジンを止め最終ガス漏れ点検を行い問題が有りませんでしたのでフロントバンパーを組み付けしいつものようにキズ&電気廻りチェックを行い作業終了です。
さて昨晩のF1グランプリ皆さんご覧になられましたでしょうか?。久しぶりのマクラーレン・メルセデス、ハミルトン選手の優勝で終わりましたが、予選中のマッサ選手の事故凄かったですね。約800gのパーツが飛んで来て頭蓋骨骨折だとか・・・800gのパーツでもあの速度域で飛んで来ると凄い衝撃なんですね~幸い手術も成功し回復に向かっていると言う事でファンの皆さんも「ホッ」とされているのではないでしょうか。
それともう一つ昨日は「鈴鹿8時間耐久ロードレース」も開催されていましたね。僕もかなり昔(平選手が走っていた頃ですので歳がバレてしまいますが・・・(^^;)に観に行きましたが転倒やトラブルで壊れた単車を押しながら何時間も掛けてピットに戻って来る選手の姿やその壊れた単車をピットクルーが一生懸命直し完走目指して走っている姿を観ていますと最後は感動で涙が出そうになったのを思い出します(^^)。危険も沢山有るレース界ですが感動も沢山与えて貰えます。そんなレース界がもっともっと盛り上がって欲しいな~と願う今日この頃です(^^)。
by KIN
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