


今回は業者様からのご依頼でハイマウントストップランプ球を交換して欲しいのと各バルブ(球)のチェックもして貰えないかと言う事で早速車両を引き上げに伺いましたらお客様がたまにエンストすると言っておられたのでついでに診て貰えないかとご相談を頂きました。当社にはテスターが有りませんが僕の専門学校時代からの友人M君がBMWに勤めておりますのでお願いをし診断して貰いました。結果は左下画像のインレット側カム角センサーの不良と言う事で早速業者様に連絡を入れ「交換で」と言う事になり部品を注文して交換作業を行いました。取り付け位置・交換方法のレクチャーを友人M君から受け当社に戻って作業開始です。



まずエンジンが熱い状態では火傷しますのである程度冷やします。3枚の画像は各センサーが取り付けされている位置の画像になります。右上画像が今回交換しますインレット側カム角センサー取り付け位置で左下画像がエキゾースト側カム角センサーの取り付け位置になります。





ある程度エンジンが冷めたのを確認しましたらカム角センサーを取り外すのに邪魔になってしまいますバーノスソレノイドバルブ(BMWではこう言う名称だそうです)の電源コネクターを抜きモンキーレンチ等を使用してソレノイドバルブ本体を緩めて外します。ソレノイドバルブを抜き取る際エンジンオイルが少量垂れますのでウエス等を敷いておきます。ソレノイドバルブが外れましたら右上画像位置に取り付けされていますので六角レンチを使用し取り付けボルトを外しカム角センサー本体をシリンダーヘッドから抜きます。カム角センサーの電源コネクターは少し分かりにくいですが右下画像の位置に有りますので抜きます。新品カム角センサーを組み付けするのですが各Oリング類もエンジンの熱等で劣化している可能性が有りオイルにじみや漏れの原因になりますので新品に交換して組み付けします。元通り組み付けし試運転を繰り返し行いエンストしないか確認します。試運転の結果問題が有りませんでしたので電気廻り・オイル漏れチェックを行い作業終了です。
カム角センサー・・・カムシャフト(カムプーリー)の回転を検知するセンサーでエンジン回転数を測定してデーターをECU(エンジンコンピューター)に送り点火時期制御・燃料噴射制御に使われます。
バーノス(VANOS)ソレノイドバルブ・・・BMWの可変バルブタイミング機構の事です。エンジン回転数・アクセル開度に応じて吸気バルブの開閉タイミングを連続的に可変させ全域での高性能化を狙う機構です。このソレノイドバルブを通しエンジンオイルの流量をコントロールする事で制御しています。
今回の作業は友人M君が居てくれましたのでクリア出来ましたが最近の車両は電子制御化されていますので故障診断も専用テスターが無ければ判断しにくくなっています。M君以外にも友人ネットワークを持っていますがいざ困った時仕事以外でも力になってくたり、力になったりする友人や人との繋がりと言うのはいつも思う事ですが大切な事ですよね(歳を取ったせいか最近つくづく実感します)(^^)。
by KIN
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