FC2ブログ
神戸のカーエレクトロニクスプロショップ『カーテックつかさ』作業日誌ブログへようこそ!カーナビ・カーAV・カーセキュリティ等の取付施行例や、電気系統・エアコン等のトラブル対応例などをご紹介します。
Calendar
トヨタ AE86レビン

AE86レビン AE86レビン1
今回の作業は業者様からのご依頼でトヨタAE86レビンのエンジンが温もるとセルモーターが回らないので一度車両ごと見て欲しいとの事でお預かりしました。すでにキースイッチやスターターリレーは交換済みと言う事でしたのでキースイッチとスターターリレーの点検は後にしてセルモーターの点検からして行きたいと思います。お車をお預かりした時点でエンジンはすでに熱々状態でしたのでエンジンを止め再度キーを捻りクランキングすると全く反応無し・・・まずセルモーター側MT端子(バッテリーからのメインケーブルが接続されています)にバッテリー電圧が掛かっているかをテスターを使用し確認します。次にキーをクランキング位置に捻った時にセルモーター側へ信号を送る作動線が有りますのでそこへ検電器テスターを使用して宛がいキーを捻ってみると作動線自体にはキーを捻ると信号が来るのですがセルモーターは全く反応無しでしたのでクランキングしながらセルモーター自体を「コンコン」とハンマーで軽く叩くとエンジンが掛かりました、何度か同じ事を繰り返しテストを行いました結果セルモーターを取り外して分解してみる事にしました。
AE86レビン2 AE86レビン3 AE86レビン4
AE86レビン5 AE86レビン6
ジャッキアップしなくても作業は出来そうでしたがセルモーター本体に接続されています1Pカプラーのロック部ツメを押しながら引き抜くのが中々抜けなかったのでジャッキアップしジャッキスタンドをしっかりと架けます。セルモーターにはバッテリーからメインケーブルが接続されていますので外す際ボディ部に当たるとショートして大変危険ですので必ずバッテリーのマイナスターミナルを外してから作業を開始します。今回は車両下側からの作業になりましたので車両下側より1Pカプラー(スタートスイッチ「キーシリンダー」クランキング時に出力される作動線)とバッテリーからのメインケーブル(12ミリのナットで固定)を取り外します。各ケーブルの接続はこの2点のみですので次はセルモーター本体を取り外します。ミッションケース前方にセルモーターが14mmのボルト2本で固定されていますので取り外しエンジンルーム内よりセルモーターを引き出します。
AE86レビン7 AE86レビン8
AE86レビン9
この車両通常はリダクション式セルモーターではない筈なのですが1G系のリダクション式セルモーターに専用スペーサーをかまして取り付けしてありました。上段左画像はスペーサーを付けている状態で下段画像がスペーサーを付けていないノーマル状態になります。
AE86レビン10 AE86レビン11
画像は見にくいと思いますがセルモーターを取り外した後の上からと下からの画像になります。左画像の赤丸印部の中に見えていますギザギザのギヤはリングギヤでセルモーターのピニオンギヤが回転しながら飛び出しこのリングギヤ(フライホイールに取り付けされています)と噛み合いクランクシャフトを回転させエンジンを始動させます。簡単に後で説明させて頂きます(^^)。
AE86レビン13 AE86レビン12
取り外しましたセルモーターに画像は有りませんが電気を通し単体での作動をするかテストしてみます。半々位の割合で廻ったり廻らなかったりといった感じですので分解していきます。ブラシは問題無し・アーマチュアも問題無し・ブラシと接触するコンミテータも異常無し・プランジャーも接点も特に異常は無いのですが右側画像のコイルと接点との溶接部を見てみると接続はされていましたが少しぐらつきが有り指を軽く引っ掛けると離れてしまいました。修理でお預かりした時にこの部分が千切れている事がたまに有ります。業者様と御相談の結果リビルト品に交換する事になりましたので部品を注文させて頂き交換作業をします。
AE86レビン14 AE86レビン15 AE86レビン16
組み付けは取り外した逆手順で進めて行きます。リビルト品を組み付けした後の画像を撮ってみました。最終エンジンが掛かる事を確認し一度エンジンを温めて停止後普通に始動が出来るかを何度か繰り返しテストを行い問題無く作動する様になりましたので各ボルト類の増し締めチェック・電気廻りのチェックを行い作業は終了です(^^)!!。
簡単にセルモーターの作動説明をさせて頂きます。
エンジンを始動するにはバッテリーからの直流モーター(セルモーター)により始動します。イグニッションスイッチ(キースイッチ)によりON・OFF(キーをクランキング位置へ捻る・離すの動作です)する事によりエンジンが始動・停止(キーをOFF位置に廻す)が出来ます。   
図が有ればもっと分かり易いのですが、イグニッションスイッチON(キーを捻っている状態)にするとセルモーターの作動信号が入力されてセルモーター内部マグネットスイッチの接点が閉じてアーマチュアが回転を始めます、その作動と同時にプルインコイルとホールディングコイルの合成磁力でプランジャが吸引されてメイン接点が閉じます。接点が閉じるとプルインコイルはメイン接点でショートされた状態になりプルインコイルには電流が流れなくなります。プランジャが一度吸引されるとプランジャとマグネットコアのギャップが無くなりホールディングコイルの磁力だけで保持されピニオンギヤが飛び出したまま回転をします。この飛び出したピニオンギヤが車両側リングギヤに噛み合いセルモーターの回転力がピニオンギヤからリングギヤへと伝わりエンジンがクランキングされ始動する訳です(分かりにくかったですかね~、今度は頑張って図解が入れれる様に勉強します)・・・(^^;。
エンジンが始動するとアーマチュアがリングギヤによって逆に駆動されない様にオーバーランニングクラッチが空転する様になっています。スターターは回るけどエンジンをクランキングできない場合はこのオーバーランニングクラッチがクラッチ滑りを起こしている可能性が有ります。
スタータースイッチをOFF(キーの捻りをやめる動作)にすると作動線信号が無くなるのでマグネットスイッチの吸引力は無くなりピニオンギヤはプランジャシャフトに被さっているリターンスプリングにより元の位置へ戻されメイン接点が開きアーマチュアへの電流を遮断しセルモーターの動作が終了します。
今回作業させて頂いたお車の標準で取り付けされているセルモーターはリダクション式では無いそうでピニオンシフト式かプラネタリー式のどちらかだと思います。
ピニオンシフト式スターターとは
マグネットスイッチの力でドライブレバーを介してピニオンギヤを押し出しエンジン側のリングギヤと噛み合うタイプ
リダクション式スターターとは
小型の高速型モーターを利用してアーマチュアの回転速度を1/3~1/4に減速させてピニオンギヤを回すタイプ
プラネタリー式スターターとは
リダクション式スターターと同じく小型の高速型モーターを使用するとともに減速機構としてプラネタリーギヤ(遊星ギヤ)を使用するタイプ
となっております。簡単に説明と思っていたのですが・・・図解が無い分文章でいっぱい書いてしまいました・・・(^^;。分かりにくい説明になってしまいスイマセン(^^;。気を取り直して~、最後までお付き合い頂き有難うございます~!!分かり易いブログになる様頑張ります(^^)!!。
by まっちょ
     
   

スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック