

今回の作業は業者様からのご依頼でトヨタハイエースにお客様が以前ご使用になられていたETC車載器の取り付け及びセットアップの作業です。


まず最初にETC車載器とETC用アンテナの設置場所の確認をし画像の位置に取り付けが決まりましたので作業を進めていきます。



ETCのアンテナケーブルの取り廻しは運転席側に引き廻しする事になりましたので運転席側Aピラーカバーの取り外しにかかります、まず運転席Aピラーに取り付けされています補助グリップの取り外しです。左側画像に有ります丸印上下位置にカバーが付いていますのでキズなどいかない様カバーを取り外します。外れましたら取り外したカバー内にクロスのビスでグリップの固定をしていますので取り外しグリップ部分が無くなると少し寂しい感じがしますが右側画像の様な状態になります。大抵の車両はこれでカバーを引っ張り取り外しするのですがこの車両はAピラーカバーが車両Bピラー部まで一体になっていますので外れません。


左画像の位置にクリップピンで2ヶ所固定されていますので取り外します。


クリップが外れましたらウェザーストリップゴムを固定位置よりずらしAピラーカバーを手前に引っ張り取り外して行きます。この時ダッシュボードや天張りなどにキズが付かない様に注意しながら取り外します。取り外すと左画像の様になります。右側画像は取り外したAピラーカバーの裏側になるのですが先程外した補助グリップの固定ビスが通る穴2ヶ所とクリップピン2ヶ所の穴とAピラー部で固定されているプラスチックピン3ヶ所になります。





次にアンテナケーブルの引き廻しとETC車載器の電源取り出しの為ハンドル下ロアーパネルを取り外して行きます。左上画像に有りますピン2ヶ所を浮かして取り外し、ボンネット及び燃料給油用開レバーを取り外します。このレバーは少し特殊な固定方法になっていましてネジやボルトでの固定ではなくプラスチックのスライドレバーとプラスチックの固定ピンで構成されています。外し方は一度要領が分かれば簡単なのですが初めて外す際は力の入れすぎによりプラスチックのロック部分を割ってしまう恐れが有りますので慎重に取り外す様にして下さい。外し方はレバーを引っ張り上げ下から上を見上げると少し句の字に曲がったロックピンが見えます、このロックピンを先の細い工具を使用しテコの原理の様にロックピンを下げてあげレバー全体を車両前方方向に軽く押しますと「スコッ」っと動きます。この瞬間少しホッとします(^^)。同じ様に隣のレバーも取り外しロアーパネル全体を取り外します。



電源の取り出しはいつもの様にキーシリンダーのカプラー部より取り出しを行っていますのでハンドルコラムカバーを取り外します。ハンドルを中心位置より90度回転させると固定用のビスが見えます。ネジは特殊ネジのトルクスビスになっていますので注意しましょう。左右2ヶ所で固定されていますので取り外しコラムカバーを上下に割って取り外します。外れますとキーシリンダー部のカプラーが出て来ますので検電器テスター等を必ず使用してACC(アクセサリー)電源を探します。この車両では赤/黒線がACC(アクセサリー)電源でしたので(車両により異なる場合が有りますので電源取り出しの際は必ずご自身でご確認下さい)ハンダゴテを使用しキッチリとETCの電源取出しを行い最後に必ず絶縁処理を行います。

ETC電源用アース線はしっかりとボディーアースの取れる場所に接続し配線を処理して行きETC車載器の取り付け部まで引き廻しを行い各ケーブルの処理を行い取り外した各パネル類を組み付けしETC車載器にアンテナケーブルと電源ケーブルを接続し本体の貼り付け固定を行います。


ETC車載器の取り付け位置 からの各ケーブルはサイドブレーキレバーの上部より出していますのでレバーとの干渉等が無い事をしっかりと確認しETC車載器の作動確認・各電気廻りの点検・キズ等のチェックを行いセットアップを行い作業は終了いたしました。
by まっちょ
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