

今回の作業は三菱のコルトのエアコン修理です。症状はエアコンをONにしてもコンプレッサーのマグネットクラッチが作動せすエアコンが効かないと言う事です。マグネットクラッチに電気が来ているのか点検をするとエアコンのON・OFFするとマグネットクラッチの配線にも電気信号がON・OFFしています。クラッチとプーリーの隙間が広がっているか見てみるとそんなに隙間が広いようには見えません。クラッチを軽く叩いてみると「カッチ!」と音がしてクラッチがプーリーに引っ付いて回りだしました。マグネットクラッチの作動不良なのでマグネットクラッチを注文をして交換をします。



コンプレッサーの取り外し作業をします。まずハンドルを右側に目一杯きります。これで右前のタイヤハウスでの作業がしやすくなります。タイヤハウス内のカバーの固定ボルトとピンを取外してこのカバーを取り外します。カバーがはずれるとコンプレッサーのベルトのテンションプーリーが見えるのでこのテンションを緩めてベルトを取り外します。


コンプレッサーに接続されている高圧ホースと低圧ホースをコンプレッサーから取り外します。マグネットクラッチの配線カプラーもこの時に取外しておきます。

コンプレッサー固定用のスルーボルト3本を取り外してコンプレッサーを下側から取り出します。コンプレッサーが大きくないのでジャッキアップとかしなくても下側から普通に取り出す事ができます。



外したコンプレッサーをバイス台で固定をしてクラッチのセンターナット(14㎜)をエアーラチェットなどを使って取り外します。クラッチを取外してみるとプーリーとの摩擦でクラッチがかなり削れていました。見た目はプーリーとの隙間が広く無いように見えましたがクラッチの中側だけがこれだけ削れていてはコイルで引っ付ききらないようです。クラッチの外側はプーリーに当たっていないので削れる事がないのでこのコンプレッサーの場合は隙間は見た目での判断は出来ないです。



プーリーを固定しているスナップリングをスナップリングプライヤーを使って取り外します。

プーリーはプーラー(プーリー外し)を使って取り外します。 叩いたりして取外そうとするとコンプレッサーのシャフトにキズが付いたり破損する場合があるので必ずプーラーで取り外します。

コイルの部分もスナップリングを外して取り外します。コイルのアースの配線なども取外してコンプレッサーからコイルを取り外します。



新しいマグネットクラッチのセットを用意してコンプレッサーに組み付けます。新しいクラッチは改良品になっていて元々取り付けられていたクラッチより外周が小さくなっていました。これならばプーリーとの隙間が広がったらわざわざ外さなくても見た目で分かるようになります。

コンプレッサーが組みあがったら外した逆の順番で車両に取り付けます。ガスを規定量充填してガス漏れの点検をします。ガス漏れがなかったのでエアコンの冷えやモードの切替などエアコンの作動確認をします。作動確認は全て正常だったので車両にキズや汚れが無いか確認をして作業は終了です。
BY TANI
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