

今回の作業は三菱コルトのエアコン修理です。症状はコンプレッサーが入らないという事で何が原因か点検をします。エアコンを入れてもコンプレッサーのマグネットクラッチが引っ付きません。コンプレッサーの配線には電気が来たのでコンプレッサーのマグネットクラッチの作動不良のようです。マグネットクラッチとプーリーの隙間が少し広いように見えたのでマグネットクラッチを叩いてみるとカッチ!と音がして引っ付きます。どうやらマグネットクラッチの隙間が広がってうまく引っ付かないようです。

コンプレッサーを取り外してマグネットクラッチを交換をします。コンプレッサーは運転席側の車両前方の下にあります。


コンプレッサーにかかっているベルトを外す為に運転席側のタイヤハウスのカバーを取り外します。カバーが外れたらベルトのテンションプーリーが見えます。


テンションプーリーを固定している14㎜のナット緩めて下側にあるテンションの調整ボルトを左に回してベルトを取り外します。

コンプレッサーに接続されている高・低圧のホースを取り外してからコンプレッサーを固定しているボルトを4本外してコンプレッサーを下側から取り出します。



コンプレッサーのシャフトに固定されているセンターボルトを取り外してクラッチを取り外します。クラッチを見てみると磨耗によって磨り減ってしまい段差が出来ています。これでは隙間があり過ぎてうまくステーターコイル側に引っ付きません。プーリーは叩いたりして取り外すとシャフト部分が破損したりするので必ずプーラー(プーリー外し)を使って取り外します。


ステーターコイルを固定しているストッパー(ロッキング・リング)を専用のプライヤーを使って取り外します。
新しいマグネットクラッチセット(AKC006A083)を外した逆の順番に組み付けしていきます。

クラッチとプーリーの隙間は付属のワッシャーで微調整をして取り付けます。コンプレッサーを車両に取り付けて、ベルトをかけてテンションを調整してからテンションプーリーを固定します。エアコンの高・低圧のホースをつないで真空引きをしてエアコンの配管内の空気を取除きます。エアコンガスを規定量補充をしてエアコンの冷えなどの点検をします。最後にガス漏れが無いか点検をして作業は終了です。
BY TANI
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