今回の作業は日産のエルグランドにパイオニア製のDVDナビ(AVIC-DRZ009)の取付です。このDVDナビは値段もお手ごろでDVDビデオ・CD・MDが再生できます。地図のDVD-ROMも西日本版と東日本版と2枚あり、以前の全国版の1枚より詳細な情報になっています。
この車両には日産純正の1DIN+1DINのオーディオが付いていてこのオーディオを外して2DINのAV一体型のナビを取り付けます。オーディオのパネルを取り外すのでダッシュにキズが付かない様に養生テープを貼っておきます。このオーディオパネルはビスなどで止まっていないのでオーナメントリムーバーでパネルを浮かして取り外します。
オーディオパネルにはハザードスイッチなどが付いているのでこれらのカプラーを取り外して取り外します。オーディオ固定のビスを4本取り外してオーディオを取り出します。オーディオブラケットをオーディオから取り外しておき、ナビの取り付けの時にこのブラケットを使ってナビを固定します。
次にTVのアンテナコードとGPSアンテナのコードを通す為に助手席側のAピラーを取り外します。Aピラーを取り外す時にダッシュにキズが付かない様にここにも養生テープを貼っておきます。Aピラーには手すりが付いていてこの手すりを外さないとAピラーが外れません。手すりにはカバーが付いていてこのカバーをあけるとビスがあるのでこのビスを外して手すりを外します。
手すりが外れたらAピラーの上の方にあるピンの所にオーナメントリムーバーを差し込んでこのピンを浮かします。ピンは下の方にもう1ヶ所あるのでこのピンもオーナメントリムーバーで外してAピラーを取り外します。
TVアンテナとGPSのコードをオーディオ裏まで取り廻す為にグローブボックスとその奥のカバーを取り外します。グローブボックスはカバーとスルーピン2本で止まっています。このスルーピンはグローブボックスの下についていてこのスルーピンを抜くとグローブボックスが外れます。
グローブボックスが外れたらその奥のカバーを外します。このカバーの固定用のビスがキックパネルで隠れているのでキックパネルを手前に引っ張って取り外します。
カバーは合計7本のビスで固定されています。ビスは長さの違う2種類が使われているので短いビスと長いビスがどの場所に使われていたか覚えておきます。カバーを外す前にこすれてセンターパネルにキズが付かない様に養生テープを貼ってからカバーを取り外します。
TVのアンテナをフロントガラスに取り付けてアンテナコードを天張りの中に通してコードを見えない様に隠します。Aピラーの車両ハーネスに結束バンドでアンテナコードを固定してコードが挟まったりAピラーの隙間から出ないように固定をします。
GPSアンテナは助手席側のダッシュ左端に取り付けをしました。アンテナとGPSのコードを外してあるグローブボックスの裏からオーディオ裏まで取り廻します。コードは長いので余分な長さのコードを車両のハーネスに固定して挟まったり見えたりしない様に処理をします。
ナビの電源配線やスピーカー配線は日産車用オーディオ変換ハーネスを使って接続をしました。
この車両の場合はオプションのナビを取り付ける為の車速信号が取り出せるカプラーがあります。そのカプラーは助手席側のエアコン吹き出し口の下の車両ハーネスにテープで固定されています。テープを外してカプラーと配線を引っ張り出してナビの車速取り出し配線と接続します。今回の車速信号配線は白/青でしたが年式によっては白色の配線の場合も有るようです。
次にリバースの信号を検電器テスターを使って探します。助手席側のキックパネルが外れているので先に助手席側の配線を全て調べたのですがリバースの配線は無かったです。運転席側のキックパネルを助手席側と同じ様に手前に引っ張って取り外します。検電器テスターで探してやっと見つかりました。
リバースの配線は赤/白でした。助手席側から調べずに運転席側から調べれば早く見つかっていたのに・・・!
ナビのリバース取り出し配線を接続をして絶縁処理をします。ナビのリバース信号取り出し配線は長さが長いのですが、この配線の先には抵抗が付いていて配線を切って短くして接続しないようにして下さい。
ナビに配線やコードを接続をして純正オーディオの付いていた場所に取り付けます。ナビの後ろはあまりスペースが無いので助手席側の吹き出し口のところから手を入れて配線やカプラーがナビにはさっまたりしないように処理をしながらナビを入れていき固定します。外していたパネルやカバーを組みつけて作動確認をします。ナビの情報確認の画面を開いてシフトをリバースに入れた時にナビ画面のバック信号がLowからHiに切り替わるのを確認します。次に車を動かして車速パルスがでるのを確認してから車を屋外に出してGPSアンテナの受信を確認をします。TVやラジオの周波数を合わして全てのスピーカーからちゃんと音が出ているか確認をして作動確認は終了です。車両のキズや汚れが無いのを点検をして作業は終了です。
BY TANI