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神戸のカーエレクトロニクスプロショップ『カーテックつかさ』作業日誌ブログへようこそ!カーナビ・カーAV・カーセキュリティ等の取付施行例や、電気系統・エアコン等のトラブル対応例などをご紹介します。
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エアコンシステム

エスティマエアコン2 パジェロ
カペラワゴン作業前 アテンザ エアコン修理
最近は暖かくなって昼間に車を運転しているとエアコンをかけていないと暑くて運転ができない日が多くなってきました。今回は夏になる前にカーエアコンの基本的な構造やエアコンガスのサイクルなどを書いていこうと思います。
エアコン1
カーエアコンの基本的な構造はコンプレッサー・コンデンサー・レシーバードライヤー・エキスパンションバルブ・エバポレーター・からなっていてこれらが配管によって繋がっていてエアコンガスが循環してます。この他にセンサー類があり、センサーは車種などによって違っているのですが基本的に付いているのはエバポレーターの温度センサーとエアコンガスのプレッシャーセンサー(圧力センサー)・日射センサー・外気温度センサー・内気温度センサーなどです。
コルサコンプレッサー エスティマエアコン25
コンプレッサー
コンプレッサーは、エバポレーターから気体の状態の冷媒ガスを圧縮して高圧・高温にしてコンデンサーへと送ります。コンプレッサーから冷媒ガスが送られて配管内を循環するのでコンプレッサーが壊れてしまうと冷媒ガスが循環しなくなるので一番大事なパーツです。
エアコン8 エアコん9
エアコン10
コンデンサー・コンデンサーファン
コンプレッサーから送られてきた冷媒ガスがコンデンサーの中のチューブを通っていきます。コンデンサーのチューブの廻りにはフィンが付いていて表面積を大きくして放熱しやすい構造になっています。
コンプレッサーから送られてきた気体の状態の冷媒ガスはコンデンサーファンによって冷やされて液体の状態に変わります。
エアコン7 エアコン6
レシーバードライヤー
コンデンサーから液体の状態の冷媒ガスがレシーバードライヤーに送られてきます。レシーバードライヤーの役割は冷媒ガスの汚れや水分を取除くのと冷房負荷に即応してエバポレーターに供給出来るように一時的に冷媒ガスを蓄えることです。最近ではコンデンサーと一体型になったレシーバードライヤーなどもありコンデンサーごと交換しなければいけない場合もあります。
レシーバードライヤーにはプレッシャースイッチ付きのタイプも有り一定以上の圧力になるとコンプレッサーに電気を行かなくしてエアコンが壊れない様に制御しています。レシーバードライヤーにプレッシャースイッチが無くても高圧の配管の途中に必ず付いています。
エアコン2 エアコン3
エアコン4
エキスパンション(EXP)バルブ・エバポレ-ター
EXPバルブはレシーバードライヤーから送られてきた高温・高圧の液体状態の冷媒ガスを小さな孔から噴射させて急激に膨張させて低温・低圧の霧状の冷媒ガスにします。圧力が低くなった冷媒ガスはエバポレーターの中で廻りの.熱を奪っていきながら気体の状態(気化熱)になっていきます。このエバポレーターの中で冷えた冷媒ガスでエバポレーターが冷たくなって、ブロワーファンでエバポレーターの冷たい温度を室内に送ってやることで冷たい風がでるのです。
EXPバルブには冷媒ガスの気化状態に応じて冷媒量を調整するための感温筒が付いているものもあります。BOX型のEXPバルブは中に冷媒量の調整弁が入っているので感温筒が無いです。
この気体の状態の冷媒ガスがコンプレッサーに送られて圧縮されて高温・高圧になり同じ様に循環していきます。これがエアコンのサイクルでエアコンの点検をするときに覚えていると症状によって原因が早く判ります。
エアコン11 エアコン12 エアコン13
エアコンの点検をする時にマニホールドゲージを繋いでガスの圧力を必ず点検します。ゲージの圧力によっていろんな症状の原因がわかるので基本的な症状と原因を書きます。
低圧側・高圧側ともガス圧が低い
エアコンサイクル内でのガス漏れが考えられます。
低圧側・高圧側ともガス圧が高い
ガスが規定量以上入っている場合
コンデンサーファンが正常に回っていない場合
コンデンサーのフィン部に砂や埃などが詰まってしまい正常に冷やされない場合
低圧側のガス圧が高く高圧側のガス圧があまり上がらない
コンプレッサーでの圧縮不良の場合
低圧側のガス圧が負圧(0以下)で高圧側のガス圧が高い
EXPバルブでの詰まりの場合
低圧側のガス圧が高く高圧側のガス圧は正常
エバポレーターに埃などで目詰まりしている場合

こんな症状の場合の原因の一部を書いてみましたがこれが全てではないので点検の時の目安にでもして下さい。夏になるとエアコンが効かなくなると大変なので少しエアコンの効きが悪いと感じたら今のうちに点検に出しておくと良いのではないでしょうか?
BY TANI

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