
今回の作業は出張作業でホンダのオルティアのヘッドライトの点検と修理です。症状は左側のヘッドライトが点灯しなくなってバルブを交換したらヘッドライトは点灯したのですがすぐに点灯しなくなったので原因を調べて修理をして欲しいという依頼です。ヘッドライトはH4バルブが付いていてLowとHiの切り替えタイプです。Hiにするとライトは点灯するがLowだと点灯しません。コネクターの配線に検電器テスターを使って電気が来ているか調べるとLowの配線に電気はちゃんと来ています。コネクターを外してバルブが切れていないか導通を調べると導通もあり球切れではありません。

コネクターを良く見るとLowの所の奥が焼けてしまってプラスチックが溶けています。(写真では解りにくいですが・・・)どうやらコネクターの接触不良で熱をもってしまいプラスチックが溶けてしまったようです。この様な3極のコネクターの場合1ヶ所が接触不良になっていても他の2ヶ所がしっかりとバルブに接触していたらなかなか解らないのです。


コネクターの接触不良の点検は平型のオスギボシをコネクターのメスギボシに差し込んで調べます。このコネクターの場合はHiとアースの部分は差し込んだギボシは力を入れないと抜けなかったのですがLowの部分はギボシを差し込んでも簡単に抜けてしまいます。これは間違いなく接触不良でライトが点灯しないようです。


このコネクターはもう使うことが出来ないので新しいコネクターと交換をします。用意したコネクターは三菱自動車の配線付きH4タイプコネクターです。(部品番号はMU800585です)車両のコネクター配線を切断してコネクターを取り外します。



配線の接続はハンダを使って接続します。出張での作業の場合電源が使えない時があるのですが、この時に便利なのが写真に映っている2種類のハンダゴテです。右側のハンダゴテはガス式のタイプでライター用のガスを注入して使います。温度も高くなるので太い配線の時に使用します。左側のハンダゴテは電池式でガス式よりは温度が低いので細い配線の時に使用します。



車両の配線とコネクターの配線をハンダで接続をしてしっかりと絶縁処理をします。配線にも絶縁テープを巻いていきます。このテープを巻くのと巻かないのとでは配線の劣化が全然違います。バルブにコネクターを接続をしてライトの点灯を確認をし、ライトをLowとHiの切り替えをして作動確認をします。念のために右側のコネクターも平型ギボシを使って接触不良が無いか点検をしました。



オルティアの作業が終わるともう1台点検をして欲しいと言うことでトヨタのブレビスの点検にかかりました。症状はエンジンをかけると20秒ぐらい室内で異音がすると言うことです。異音を確認する為にエンジンをかけるとダシュの奥で「ギィ~ギィ~ギィ~」と異音が聞こえてきました。よく聞くとオーディオの後ろのあたりから聞こえてきます。しばらくするとその音は聞こえなくなったのでエアコンを色々と操作していくと風の出る場所を変えるモード切り替えをフェイスにすると音が出始めました。フェイス以外では音はしないがフェイスに切り替えると音がして暫くすると音が消えます。モード切り替え用のモーターとダンパーを点検をするためにグローブボックスを取り外します。ヒーターユニットの横にモード切り替え用のモーターが見えたのでビスを3本取り外してモーターを取り外します。ダンパーを手で動かしてみましたが特に引っ掛かりなども無くスムーズに動きます。モーター単体を動かすと異音も出なくて動いているのですが指で少し負荷をかけるとギアが滑って異音が出ました。どうやらギアがかけているのかフェイスの位置でモーターが空回りして異音が出ていた様です。モーターを注文をしたのですが明日でないと入荷しないので一旦元通りに組み付けてモーターが入り次第交換しにいきます。
BY TANI
スポンサーサイト
| ホーム |