今回の作業は日産のエキスパートにカルソニック製のブザータイプのETC車載器の取り付けです。ブザータイプと言うのはピッ!ピッ!と音で知らせるタイプのETC車載器です。ETC本体の取り付け場所はお客様と相談してエアコンコントロールの下に取り付けすることになりました
まずはアンテナ受光部を取り付ける為に運転席側のAピラーカバーを外していきます。ダシュボードにキズが付かないようにしっかりと養生テープを貼りAピラーカバーをオーナメントリムーバーを使って取り外します。
今回のアンテナ受光部はダシュボードの上に取り付けるタイプで取り付け場所はダシュボード中央にになりました。配線をオーナメントリムーバーを使ってダシュボードとガラスの隙間に押し込んでいき配線を見えないように隠していきます。
次にETC車載器の電源を取り出す為にハンドルコラムカバーを取り外します。コラムカバーが外れるとキーシリンダーカプラーが見えるのでそのカプラーの配線から取り出しをします。カルソニック製ETCの電源はACC電源とアースの2本で常時電源がありません。検電器テスターを使ってキーシリンダー配線からACC電源を探します。検電器テスターの先を配線に刺しキーを回してACCの位置にした時に12ボルトの電圧が掛かり、エンジンをかけた状態でも12ボルトの電圧がかかっている配線から取り出しをします。この車両のACC電源の取り出しする配線の色は茶色でした。僕の中では欧州車のアースに茶色が多いのでACCで茶色は少し変な感じがします。いつもの様に配線の被服をめくりハンダを使って電源を取り出し絶縁処理をしていきます。アースの取り出し場所はキックパネルの中にある集中アースに一緒にボルトで固定しています。
アンテナ配線と電源配線をハンドルを動かしたりしても当たらないで金属などに擦れたりしないところに結束バンドで固定しながらETC本体の取り付けする所までもっていきます。配線をETC車載器に接続してETC本体を付属の両面テープで固定します。この時にしっかりと脱脂しておかないとすぐに両面テープが外れてしまうので脱脂は必ずしてください。キズ・汚れがないかチェックをして作動確認をして作業は終了です。
今回は出張の作業でこのETCの取り付けの後も他の作業があり、写真を細かく撮っている時間がなかったので写真が少ないですが勘弁してください。
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BY TANI