今回の作業は新型アウトランダーに三菱電機製のETC車載器(EP-9U42)の取付けです。新型といっても外観や内装は以前のアウトランダーと同じでエンジンがV6の3,0Lになっています。このアウトランダーはMMCS(ミツビシ・マルチ・コミュニケーション・システム)のナビが付いていて三菱電機製のETC車載器と接続ケーブル(純正品番:MZ608801)を使うとMMCSのナビと連動させることができます。
ETC本体の取り付け場所は三菱自動車ディーラーオプションETCと同じ場所でセンターのエアコンコントロールの下に取り付けします。配線を通す為に穴を開けるのですが、この部分を外すとなるととても大変な作業になってしまうのでこの部分は取り外さないで簡単に取り外せるナビを外してその奥から穴を開けます。
センターパネルの左右にあるエアコン吹き出し口を取り外します。養生テープを貼り吹き出し口パネルの下の方からオーナメントリムーバーを差し込むと外し易いです。この吹き出し口パネルは4箇所のピンで固定されていて取り外す時にそのロックピンだけダシュ側に残ることがよくあるのでその時はダシュの奥に落ちないようにラジオペンチで挟んでからロックピンを取り外します。
吹き出し口パネルを外すとセンターパネル固定用のビスが見えるのでこのビスを取り外してセンターパネルを手前に引っ張りハザードスイッチのカプラーをはずして取り外します。
センターパネルが外れるとナビ取り付けブラケット固定のビスが4本見えるのでこのビスを取外してMMCSのナビを取り外します。ナビがなくなるとその奥はかなり広いスペースが有り、その奥を覗き込むとエアコンコントロール下の小物入れの裏がよく見えます。その小物入れの上の部分にはETCの配線を通す穴を開けるためのケガキあり、そのケガキに沿ってカッターナイフで長方形に穴を開けていきます。この小物入れは厚みが有りかなりの力でカッターナイフの刃を差し込んでこねるように刃を進めると早くできます。
ETCのアンテナ受光部はいつもならフロントガラスに貼り付けるかダシュボードの上に取り付けるのですが、アウトランダーの場合はダシュボードの中央にあるパネルを外してその中にアンテナ受光部を取り付けています。アンテナの写真を撮り忘れてしまったので以前にナビをつけたときのGPSアンテナの写真でどのように取り付けているかイメージしてください。パネルを取り付けるとアンテナは見えないにでダシュボードの上もスッキリとします。
電源の取り出しなのですが、いつもならキーシリンダーから取り出しているのですがこのアウトランダーのキシリンダーのカプラー配線が細くて取り出すことが出来ないのです。どこで取るかと言うとグローブボックスの左奥にETACSと言うコントロールユニットがありそこにオプション取り付け用4Pカプラーを差し込むと常時電源とACC電源が取り出せます。今回は別のオプションが取り付けられていためそのオプション用4Pカプラーが元々ETACSに付いていたのでそこから取出ししています。配線を開けた穴に通してETCに接続してETCをエアコンコントロールの下に貼り付けます。
余った配線はナビの裏で束ねて処理をして連動ケーブルをMMCSのナビに接続します。ナビを取り付けて外したパネルなどを取り付けていき作動確認をします。ナビの配線を全て外しているのでGPSやオーディオの機能など全てテストします。ETCとの連動も確認をして作業終了です。
BY TANI