

今回の作業はベンツS550に㈱ベンチャークラフト社製PZ-71パパラッチと言うドライブレコーダーの取り付け作業です。ドライブレコーダーとは、事故等の衝撃により作動しカメラでその時の映像を記録する装置です。このドライブレコーダーは衝撃感知前15秒、後5秒計20秒間の映像をSDカードに記録すると言うパーツです。このベンツのオーナー様が山麓バイパスと言う神戸のバイパス道路を走行中事故に遭われて前回社長がブログでご紹介していました㈲カーシステム神戸様で板金修理の為入庫していました。以前からご依頼を受けていまして「板金修理の作業が終わったので取り付けして欲しい」と言うご連絡を頂き取り付け作業となりました。


まず取り掛かったのは電源の取り出し作業からです。パーツに同梱されている電源線はシガーソケットに差し込んで簡単に取り出せる(レーダーの電源取り出し用などに使われています)ソケットタイプなのですが、右側画像の位置に車両のシガーライターソケットが有りここに電源ソケットを差し込みますとフタが閉めれなくなってしまいますので、パーツ側電源ソケットを分解しヒューズBOXを取り付けて電源は車両シガーソケット裏側より取り出しする方向で作業を進めて行きます。




上段左側画像はカップホルダーを先に取り外さなければシガーソケット&アッシュトレー(灰皿)が取れないので外して行くのですが、まずグロメットを外して上段右側画像のビスを外します。左右計2箇所有ります。ビスが外れますとカップホルダーを抜き出します(下段左側画像)。これで灰皿のBOXが取り出せる様になりますので取り出してシガーライター用のカプラーを外すのですが、下段右側の画像にもありますように下に引っ張るのではなく横へスライドさせて外します。

カプラーに電源線を取り付けします。国産車などでは黒色の線がアース線と言うのがほとんどなのですが、ベンツの場合画像では黒/白線がACC(アクセサリー電源線)で茶色の線がアース線になっていますので注意が必要です。


ドライブレコーダー本体はフロントガラスに貼り付けする為配線をAピラーの方へ通して行きます。左側画像はグローブBOX下に有るカバーを外して電源線を通している画像です。後で余った電源線を束ねる為に開けておきます。右側画像は最近のニッサン車にも多いのですが、カバーになっていてこの車の場合中にフューズBOXが有ります。この中に配線を通してピラー部に持って行きます。



Aピラーカバーを外すのですがここも注意が必要でサイドエアバックカバーを外しその中に10mmのナットが止まっていますので外してピラーカバーを外します。電源線をルームミラー付近まではわせてピラーカバーを組み付けし余っていた電源線を束ねてグローブBOX下のパネルを組み付けます。


ドライブレコーダーは左側画像の位置に取り付けしますので脱脂作業を行います。僕たちがよく脱脂作業とブログに記載しているのは右側画像のクリーナーを使用してクリーナーをきれいなウエスに染み込ませて脱脂したい部分を拭き取る作業の事です。


ドライブレコーダー本体をカメラの位置を考えながら貼り付けして電源線を差し込んで終了です。後はいつもの様に作動確認(と言いましても衝撃が無い限り作動しませんので、電源が入るかどうかの確認です)電気廻りのチェック、キズチェックで完了です。今までですとトラックやタクシーなど商業関係の車両に取り付けされていたのですが、最近では一般の方々も取り付けされている方が多いようです。事故と言うのは誰でもイヤなものですが、こう言う装置を付ける事によって公平な判断が出来るようになるのではないでしょうか?。僕もごく最近ですが、出勤途中に車同士の事故を目撃しました(**)。師走で焦りも有るかとは思いますが、皆さんも安全運転で良いクリスマス、年末年始を迎えましょう!!(^^)。
by KIN
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