
今回の車両はダイハツのミラのセルモーターの点検・修理です。症状はエンジンキーを回すと「カチカチ」と音はするがエンジンがかかりません!


バッテリーのマイナスターミナルを外します。何故かと言うとセルモーターのB端子(バッテリーから直接繋がる太いケーブルが接続される)のケーブルを外す際にボディやエンジンなどに当たるとショートしてしまいヒューズが切れてしまったり配線が焼けてしまったりするからです。セルモーターはエンジンルームから良く見える所に有ります。


セルモーターは14㎜のボルト2本で固定されておりそのボルトを外すと取り外すことが出来ます。セルモーターを取り外すとリングギヤが見えるのでギヤが欠けてないか一周させて点検します。リングギヤは欠けた所も無く問題ありませんでした。



セルモーターを分解して点検していきます。セルモーターのリヤカバーを外しブラシの点検をしますこの時にブラシホルダーのカバーを外す時にブラシを押しているスプリングが外れて飛んでしまうので注意して外します!ブラシの量も減ってなく断線なども有りませんでした。


アーマチュアのコンミュテーターもブラシで削れた後も無く正常でした。マグネットスイッチ・ピニオンギヤなどを外し点検します。ピニオンギヤは削れてるところも無くクラッチも正常に作動していました。マグネットスイッチを電気を流して点検してみるとコイル側が働きスイッチは入るのですがその電気がブラシ側に流れて来ないので中で断線しているみたいです。このマグネットスイッチは分解して点検出来ないのでスイッチごとの交換になります。


マグネットスイッチを交換のつもりで見積もりをしたのですがこの車両が15万キロ以上走っているので念の為にリビルト品と交換する事になりました。リビルト品を注文すると外したセルモーターを返却しなければいけないのでバラバラにしたセルモーターを組み付けていきます。リビルトのセルモーターが届いたので車両に取付け作動確認をします。エンジンキーを回すとセルモーターが回りスムーズにエンジンがかかりました(^^)!!後は各電気廻りを点検し作業終了です!!
by TANI
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