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神戸のカーエレクトロニクスプロショップ『カーテックつかさ』作業日誌ブログへようこそ!カーナビ・カーAV・カーセキュリティ等の取付施行例や、電気系統・エアコン等のトラブル対応例などをご紹介します。
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トヨタ パッソ
パッソ 
今回の作業は業者様より連絡が有り、トヨタ パッソのエアコンが冷えたり冷え無かったりと不安定なので点検して欲しいとのご連絡を頂きましたので早速お車をお預かりし点検を行いました。
パッソ1 パッソ2
パッソ3 
ボンネットを開き点検を進めて行きます。画像には有りませんがエアコン用ゲージ・マニホールドを接続し圧力のチェックを行います。最初に接続しました時点でガスは十分入っている事が確認出来ましたので、詰まり等の症状か・・・?圧力上昇によるものか・・・?等をチェックして行きます。コンデンサー用のファンモーターは無く、ラジエターとコンデンサーが共通のファンモーター1つで冷却されています。ではエンジンを始動しエアコンを作動させます。ゲージ圧をチェックすると圧力が一気に上昇しエアコンが作動を停止しました・・・。圧力が上昇する為圧力スイッチが作動しコンプレッサーのマグネットクラッチへ行く信号をカットしている状態です。では何故そうなるのかを点検して行きます。一番に考えられるのは電動ファンモーターですね、と言う事で右側画像の赤〇印部に有るのが共通電動ファンモーターになりますが、エアコンを作動させてもファンが回っていません・・・。おかしいですよね、エアコンを作動させると電動ファンモーターは回転しなければいけないのですが回っていません。電源カプラー部に検電器テスターを使用して信号確認をすると信号はシッカリと来ていますので、リレー等の不具合も関係無く、電動ファンモーター本体の不具合と言う事になります。電動ファンモーターのモーター部を軽く叩きますと回転はユックリですが電動ファンが回転し始めました。内部の接点&接触不良です。
業者様に見積もりのご連絡をし「OK!!」の返事を頂きましたので部品を手配し作業を進めて行きます。
パッソ4 パッソ5 パッソ6
パッソ7 パッソ8
パッソ9
電動ファンモーターの交換を行う為、モーターが取り付けされているファンシュラウドカバーごと取り外しを行って行きます。取り外しを行う為バッテリーの固定用金具の固定ボルト&ナットを外し金具を取り外します。次に冷却水用リザーバータンクのキャップを外しリザーバータンクを取り外します。外れましたら電動ファンモーターの電源カプラーとシュラウドに固定されている電源ハーネス固定用プラスチック固定ピンを2ヶ所外して行きます。
次にシュラウドカバーを固定しているボルトが4ヶ所有りますので外してフリーにします。この状態では引き抜く事が出来ませんのでラジエターのアッパーホースを外して中段左側画像から右側画像の様に取り外しを行って行きます。
パッソ10 パッソ11
パッソ12 パッソ13
パッソ14 パッソ15
パッソ16 パッソ17
取り外しましたらモーター軸部に有ります羽部のセンター固定ナット8mmを緩めて取り外しを行います。羽部が取り外せましたらシュラウドケース部のモーター固定用ビス3ヶ所を外してモーターをケース部より取り外します。外したモーターと新品部品を並べて比較し違いが無い事を確認し取り外しと逆手順で組み付けを行って行きます。組み付け完了後は一度羽部を手で回転させシュラウド部への干渉が無い事や軸ずれを起こしていないこと等を確認し、問題が無い事を確認してから組み付けを行います。取り外し時の逆手順で全て組み上げて行き、冷却水も補充しておきます。取り付けが完了しましたら電動ファンが正常に作動するかエンジンを始動し確認を行います。エアコン作動時にファンが回転する事を確認します。問題が無ければエアコンの作動を止め冷却水温が上昇した時に電動ファンが作動するかを確認し問題有りませんでしたので作業は終了となりました。
パッソ18 パッソ19
取り外しました電動ファンモーターのカバーを捲り原因を調べてみますと、ブラシの摩耗によるものと分かりました。
最終各組み付け状態&電気廻りのチェックを行い作業は終了です(^^)!!。
今日から急に寒くなりましたね、寒いのは苦手なのであまり嬉しくは無いですが・・・(^^;。風邪などひかれません様気を付けて下さいね(^^)。
by まっちょ       
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2020/06/14(日) 18:30:52 | | #[ 編集]
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