
今回の作業は業者様からのご依頼でスバル プレオのエアコン不具合の点検見積もり及び修理作業になります。
点検は以前行い、本日は部品が入荷致しましたのでお車をお預かりさせて頂き修理作業を行いました。


不具合ヶ所はコンプレッサーの焼きつきによるロック現象です。更に左側画像のクラッチ部分が飛び出しているのが分かりますでしょうか?飛び出した状態の上しかも焼き付きの為コンプレッサーがロックしております。この状態で色々点検を行いました所エアコンサイクル内に焼けたオイルとコンプレッサー内のスラッジ(鉄粉等)がサイクル内に回ってしまい真っ黒なオイルの中にギラギラと光る鉄粉が出て来ます。このままコンプレッサー交換とレシーバードライヤー交換を行っても配管内の汚れたオイル関係を清掃していなければまた直ぐに詰まりや焼きつきを起こす原因になりますので全てのラインを取り外して洗浄する必要が有ります。今回のお車ではエバポレーターのガス漏れも有りましたのでコンプレッサークラッチ付きリビルトとレシーバードライヤーとエバポレーターASSYとプレシャースイッチとコンデンサー(外品の新品部品)を交換し配管ホース関係は全て洗浄して行きます。
この車両はコンプレッサーを取り外しするのが少し厄介です(^^;。エアクリーナー&スロットルボディを取り外しベルト関係にオルタネーター&オルタネーターブラケット等を取り外してからコンプレッサーの取り外しと言う手順になります(正規の作業方法は分かりませんが当社ではこの様に致しました)。

コンデンサーの交換と配管の脱着を行う為フロントバンパーを取り外します。取り外しましたらコンデンサー及び配管を外して行きます。配管が外れましたら内部を洗浄して行きシッカリと乾燥させ接続部のOリング(パッキン)を新品に交換しておきます。





次に室内側エバポレーターを交換する為グローブBOXの取り外しとクーリングユニット本体の取り外しを行って行きます。
サーミスタのカプラーを外し内外気切り替え用ワイヤーを外し各固定ボルト3本を取り外してユニットを外します。ユニットを外しましたらケースを分解し不具合の有るエバポレーター本体をケース部より抜き取ります。抜き取りましたらサーミスタのセンサーは再使用致しますので新しいエバポレーター側へ同位置へ接続しユニット側へ組み付けを行って行きます。

コンプレッサーを取り外しましたら交換するリビルト品と違いが無いかを確認し組み付けを行って行きます。コンプレッサーを外す為フロントマフラーを少しズラして取り外しを行いました(^^)。各配管を洗浄・乾燥させましたら一緒に組み付けを行って行きます。


各組み付けが終了しましたらエアコン用ゲージマニホールドを接続し真空ポンプを使用してシッカリとサイクル内の真空引きを行います。真空引きが完了しましたらゲージのバルブを閉じポンプを停止し、真空状態が保持できているかを確認する為しばらく放置しておきます。保持できているのを確認しましたらエアコンガスを規定量充填しガス量及び圧力をチェックして行きます。問題無く冷え最終ガス漏れも有りませんでしたので作業は完了致しました(^^)!!。
コンプレッサーの焼き付きでも軽度の症状と重度の症状と有りますが今回の作業は後者の重度の症状作業でした。エアコンが何かおかしいかな~と思った時は放置せず点検されてみては如何でしょうか?何事もそうですが早期発見が一番です(^^)。本日もかなり暑いですが皆様熱中症対策はされていますか?これからも暑い日が続きますので皆様無理をされないように水分補給を忘れずに(^^)!!。
by まっちょ
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