
今回の作業は業者様からのご依頼で日産 クリーパーのエアコン修理をして欲しいと言う事でお車をお預かりし作業をさせて頂きました。作業内容は、コンプレッサーからの異音と言う事で、業者様の方でコンプレッサーリビルト品と各ベルト(合計3本)とエアコンガスをお持ち込みでの作業になります。


コンプレッサーは運転席シート部を起こしますと見える位置に有ります。画像の様にコンプレッサー本体は一番上側に付いていますので作業も行い易い状態です。コンプレッサーに接続されています配管部に低圧及び高圧側のゲージマニホールドを接続するチェックバルブが有りますので、作業前にエアコンガスが配管内に残っていないか確認をする為、エアコンゲージマニホールドを接続し確認を行います。今回、ガスは業者様の方で回収作業を行って頂いていましたのでガスは配管内に残っておりません。





エアコン側のベルトを取り外しするには車両下側からの作業になりますので車両をジャッキアップしエンジン下側アンダーカバーを外して行きます。外しましたら下段画像左側エアコンベルト&中央オルタネーターベルト&右側パワステベルトのベルト張り調整用の各プーリ部を緩めアジャスター調整用ボルトを廻してベルトを緩め取り外しを行います。

各ベルトを外しましたら、コンプレッサーの取り外しを行います。画像は既に外した後の画像になっていますが、手順としましてはコンプレッサーマグネットクラッチ作動用信号線のカプラーを抜き、コンプレッサーへ接続されています高・低圧のパイプ&ホース接続部のボルトを緩めてパイプを外します。外しましたらコンプレッサーの下側へ潜らせ、コンプレッサー固定用ボルト4本を緩め取り外します。ボルトを抜きましたらコンプレッサーがフリーになりますので画像内に有りますホースのクランプをずらしホースを抜きますと、コンプレッサーが外し易くなります。この状態でコンプレッサーを縦向きにして引き上げ取り外します。


左側画像が不良品のコンプレッサーと業者様にご用意して頂きましたコンプレッサーリビルト品です。形状等違いが無いか確認をします。コンプレッサーに違いは有りませんでしたので取り付けにかかるのですが、先に高・低圧パイプ部のOリングを交換します。分解しましたヶ所のOリングはガス漏れ等の原因になりますので再使用せずに作業時には必ず交換する様にします。交換時は右側画像の様に専用オイルを塗布し組み付けを行います。



Oリングを交換しましたらコンプレッサーを取り外し時の逆手順で組み付けを行います。コンプレッサーの固定が終わりましたら最初に取り外しましたベルトを新しいベルトに交換するので、新しいベルトを組み付けしベルトの張り調整をシッカリと行い組み上げます。このベルト作業を行っている間にエアコンゲージマニホールドを接続しエアコン配管内サイクルの真空引き作業を行います(画像には有りませんが・・・)。


各ベルトの調整及び真空引き作業が終わりましたらエアコンガスの充填作業に入ります。この車両のサイドグラス(エアコン冷媒のガスの流れを見るのぞき窓)は助手席足元奥側左画像位置に有りますのでゲージマニホールドを助手席側へ移動し、エンジンを始動してガスチャージを行います。サイドグラスとガス圧を確認しながら規定量ガスを充填して行きます。


ガスの充填作業が終わりましたので温度計を吹き出し口に挿入し、冷えのチェックを行います。今回の作業では一番冷え込んだ状態が4.3°でした。この状態でエバポレーター部に装着されていますサーミスタが正常に働き、冷え過ぎてエバポレーターが氷付きを起こさない様コンプレッサーの作動を一時的にストップさせ、一定温度まで上昇すると(今回は5.9°)コンプレッサーの作動を再開させる用信号を出しています。車両や外気温によって温度値は変わりますので今回はこの温度ですと言う事になります(^^)。

冷えとエアコンシステム上の問題も有りませんので、リークテスター(ガス漏れ検知器)を使用してガス漏れ点検を行います。ガス漏れもしていませんでしたので、最終キズチェック&各電気廻りのチェックを行い作業は終了致しました(^^)!!。
ここ最近更新が出来ない日が続きまして申し訳ございません・・・(^^;。当社今週後半より出張作業が続きますので更新出来ない日が増えてしまうかもしれませんが、更新出来る時は頑張って更新して行きたいと思いますので宜しくお願い致します(^^)。
by まっちょ
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