今回の作業は、一般のお客様よりトヨタ ヴェルファイアにレーダー探知機を取り付けして欲しいとのご相談を頂き、お客様とご相談しました結果商品はお任せで!!と言う事になりましたので、お客様ご希望のおよその価格帯と機能等をお伺いし当社で部品をご用意させて頂きました。ご用意させて頂きましたレーダー探知機は、ユピテル工業㈱製品 RPR13SDになります。
お客様と取り付け位置の確認を行いました所画像内黄色枠位置付近に設置する事になりましたので作業を進めて行きます。
まず最初にレーダー本体を設置致します場所から電源用ケーブルを引き廻しして行く為、運転席側Aピラーカバーの取り外し作業を行います。外し方は、画像に有りますAピラーカバー部のグリップ部分から取り外して行きます。グリップの表面両端に取り外し可能なカバーが付いていますので、グリップ部分にキズ等が付いてしまわない様養生し画像には写っていませんが、細めのマイナスドライバー等を使用し一ヶ所浮かせます。少し浮きましたら、指で上段右側画像の様にカバーを捲り取り外します。カバーを取り外しましたら中にグリップを固定している10mmのボルトが見えますので、工具を使用しボルトを各1本づつ合計2本を取り外し下段右側画像の様にグリップのみを取り外します。
グリップが取り外し出来ましたらAピラーカバーを取り外しする為上段左画像に有ります、ウェザーストリップゴムをずらしておきます。ウェザーストリップゴムをずらしましたら、中央画像の様にAピラーカバーを黄色矢印方向へ引っ張り上側より順番にAピラーカバーの固定用プラスチックピンを浮かせて行きます。全体的に黄色矢印方向へ浮きましたら、上段右側画像の赤矢印方向へAピラーカバーを引き上げてダッシュボード側より取り外しを行います。ダッシュボード部より引き上げる際には天張りや、バイザー・ダッシュボードパネル部等への干渉が無い様十分注意して取り外しを行って下さい。Aピラーカバーが外せましたら、下段画像の三角窓横のパネルカバーを画像の様に上方へ引き上げ取り外しを行います。
次に、運転席側キックパネルの取り外しを行います。キックパネルの固定用プラスチックピンを廻して取り外し、下段画像の様にキックパネル部全体を赤矢印方向へ引っ張り取り外します。
次は電源の取り出しと、ケーブルの引き廻しの為運転席ハンドル下側のアンダーパネルとアンダーカバーを外して行きます。画像内に有ります各固定用取り付けネジを外して行き、ボンネットオープナーレバー&ヒューエルオープナーレバーを取り外しアンダーパネルカバーを下段左画像の様に手前に引っ張り取り外して行きます。ハンドル下側のエアバックカバー付近が少し硬めで取り外し難いと思いますがハンドルコラムカバーの下側からパネルを押さえながら慎重に一ヶ所づつ浮かせて行くと外れてきます。パネルを外しましたら下段右側画像に記載していますヶ所に純正ETC用の電源カプラーが有ります。現在、外品のETC車載器を純正位置に取り付けして有り純正電源カプラーが遊びになっていましたので、今回はこの純正用ETC電源カプラーの中からACC(アクセサリー)電源の取り出しを行いたいと思います。
レーダー探知機の電源はシガーライターソケット部へ差し込んで使用するタイプですので、本来ですと別売の電源を直接取り出し出来るケーブルを使用するのが良いのですが、今回はこのシガーライターソケット部を分解して電源ラインとアースラインとに分けて取り出しを行って行きます。分解画像は撮っていませんがソケット内部には保護用のガラス管ヒューズが入っています。このガラス管ヒューズを使用する為ヒューズソケットを用意しヒューズを装着しプラス側リード側にヒューズソケット付き電源ケーブルをハンダ付けし、シッカリと絶縁します。アース側リード線側へ延長用ケーブルをハンダ付けし絶縁し電源取り出し準備が整いました。
画像には有りませんが電源ケーブルをダッシュボード部のレーダー設置位置より電源取り出し位置まで引き廻し、電源の取り出し作業を行います。純正ETC車載器用電源カプラー内のACC(アクセサリー)線は、検電器テスターで調べた結果灰色線がACC(アクセサリー)線でしたので、被覆を捲り先程用意したヒューズホルダー付き電源線をハンダを使用してシッカリと接続し最後に絶縁テープを使用して絶縁処理を施します。もう片側のアース電源線はクワ型ギボシを取り付けし、車両鉄板ボルト部へシッカリと共締めします。余りました電源ケーブルは車両ハーネス部へタイラップ等を使用し、他への干渉が無い様キッチリと処理を行います。
電源ケーブルの引き廻し及び電源取り出しが終わりましたので、次はレーダー本体設置位置より電源ケーブルを引き廻した時にケーブルをダッシュボードパネル部と三角窓部のパネルとで挟み込んでしまわない様にする為ケーブルの厚み分だけパネルを削ります。画像の様にケーブル引き込み時の位置をマーキングし、右側画像の様に丸ヤスリを使用して加工します。加工処理が終わりましたら、各パネル類を元通り組み付けして行きます。
先程加工しましたパネル部は組み付けしますと左側画像の様な状態になります。この状態で電源ケーブルを軽く押し込んでも引き出しても抵抗無く動く事を確認します。抵抗無くケーブルが動きましたので噛みこんでいない状態となります。
最終エンジンを始動しレーダーの作動確認を行って行く為車両を工場より一旦表へ出しGPSの確認、各設定を行います。作動に問題有りませんでしたので各電気廻りのチェック&キズチェックを行い作業は終了致しました(^^)!!。
by まっちょ